静岡県熱海市在住の人気ガーデナー・水谷昭美さん。定期誌『毎日が発見』の連載「暮らしの晴れ間」から、季節を感じ、日々の暮らしをゆったりと楽しむ水谷さんの暮らしをご紹介します。今回は、「真夏。その色と匂いを」をお届けします。
ジョウロでひと休みしているトンボを発見。かわいいお客様です。
真夏。その色と匂いを
8月になると、楽しかった子どもの頃の夏休みを思い出します。
じりじりと照りつける日差し、蟬の声、額に汗して食べたかき氷、蚊取り線香の匂い、夕立や雷の音。
そして庭には、太陽に負けないくらい元気な色で咲く鶏頭や百日草、千日紅...。
あれからずいぶん時間がたったけれど、当時好きだった花はいまも変わらず我が家の定番。
猛暑のしんどさを吹き飛ばすように今年も群れ咲いて、私を励ましてくれます。
夏空には原色の花が映えます。ピンクや黄色の平たい花は百日草(ジニア)、小さいボールのような花は千日紅。
背の高い真っ赤な花は鶏頭。
太陽に向かう向日葵
採れたてにんにくの丸揚げ
にんにくを薄皮が付いたまま揚げました。塩を振って頰張れば、エネルギーが湧いてきます。
千日紅と冷やしチョコレート
遊びに来た友人に真夏のおもてなし。冷蔵庫で冷やしたチョコレートと千日紅をガラス鉢に盛りました。
【8月の定番料理】お蕎麦屋さん風カレー丼
ああ、カレーが食べたい! そう思い立ったときにさっと作る丼です。まずスパイスが香る和風のスープ作り。鍋に湯を沸かしてかつお節でだしを取り、しょうゆ、酒、みりんで塩味控えめの味つけをします。できたら、薄切りにした玉ねぎと豚の三枚肉を適量加えて火を通し、固形のカレールー1~1.5 個を溶かして、最後に少量の水溶き片栗粉でとろみをつけてできあがり。炊きたてのご飯にかけ、刻んだ青ねぎをたっぷりのせていただきます。
取材・文/飯田充代 撮影/斎藤大地