『3分クッキング』3月号の特集「巻くおかず、詰めるおかず」に、そんな時にぴったりのおかずを発見しました。「かぶの肉詰めスープ煮込み」。かぶの中身をくり抜いて器代わりに使っていて、見た目もとってもオシャレです。でも、作り方は案外簡単そう......。
かぶは根も葉もビタミンCがとっても豊富な野菜。また、消化を助けてくれる酵素ジアスターゼも含まれており、寒さで弱った体を優しくサポートしてくれます。どちらも、体力が落ちているときに積極的に摂りたい栄養です。そこで、早速作ってみることにしました。
とろとろのかぶがやさしい味わい
「かぶの肉詰めスープ煮込み」
材料(4人分)
かぶ(葉つき) ............8個(約1㎏)
豚肉(切り落とし)......300g
(塩小さじ1/3 こしょう少々 酒大さじ1と1/2 小麦粉小さじ2)
煮汁
・水........................4カップ
・洋風スープの素......小さじ2
・塩........................小さじ1
・こしょう...............少々
・ローリエ...............1枚
作り方
1.かぶは茎を2cmほど残して葉を落として皮をむき、上部はふたになるように切り離す。下部はスプーンなどでカップ状にくりぬいて中身はとりおく。豚肉は1cm幅に切り、塩、こしょう、酒、小麦粉をもみ込む。
2.カップ状のかぶに1の豚肉を1/8量ずつ詰める。
3.鍋に煮汁の材料を入れて煮立て、かぶの上部と2、とりおいた中身を並べ入れて鍋ぶたをする。弱火にして火が通るまで20分ほど煮る。
◇ ◇ ◇
とろとろに煮込まれたかぶと、細かく切った肉のしっかりとした肉感。この2つの違った食感があることで、ひき肉を詰めたものとはまた違う食べごたえを感じられます。シンプルな味付けですが、だからこそ食材の味が引き出され、体にスッと馴染んでくれる一品です。くり抜いた中身も一緒に煮込む無駄のなさもいいですね。
余った葉っぱは、刻んで塩とごま油で漬け物にすると、余すところなくおいしく食べられます。体を労わりたい日の晩ごはんに、ぜひ作ってみてくださいね。
調理・文/月乃雫