「寒い季節には、寒い季節にしか味わえない楽しさがあるわ」。そう話すのはガーデナーの水谷昭美さん。冬の楽しみ方のヒントを教えてもらいましょう!
「四季がある日本に暮らしていることを、とても幸せに思います。いまは、冬という季節がうれしい。どんなに寒くても、朝早く庭の小鳥たちに急かされるように目を覚まし、まず寝室の窓をあけて新しい空気を体いっぱい吸い込むんですよ。それが私の1日の始め方です」
その後は庭に出て植物の手入れをしたり、小鳥にご飯をあげたり、料理をしたり、ときにはぬいものをしたり...。ご主人を2年前に亡くしてからはひとり住まい。でも、日常を楽しむことを惜しまない暮らし方はずっと変わりません。自然の恵みあふれる写真から豊かさが伝わりますね。
土の下では山野草が静かに春を目指して動き始めています。
紅葉したたらの木。この季節は部屋に飾って楽しみます。
いただきものの雪だるま形の干菓子も、部屋の飾りに。
庭に実った柿を笑顔で収穫する水谷さん。
遠くに暮らす叔母さまから届いた冬の恵み。
里いもに付いた土もキウイのつるも、愛おしくて捨てられません。
水谷家のダイニングキッチン。
テーブルの向こうのシンクはもう50年近くも使い続けている、
昔ながらのタイル張りのもの。
庭で収穫した柿の枝。
やんちゃな枝ぶりも、こすれ合う音が聞こえそうな葉もこの季節だけのもの。
しばらくこのまま眺めるつもり。
たわわに実ったピラカンサスのリースを、冬枯れの庭のにぎわいに。
シダの葉も使って、ウエルカムリースのように飾り付けました。
次の記事「お日さまの力を借りて干し料理「はりはり大根」「さんまの塩干し」/水谷昭美さんの冬支度(2)」はこちら。
取材・文/飯田充代 撮影/斎藤大地
<教えてくれた人>
水谷昭美(みずたに・あきみ)さん
1951年愛知県生まれ。幼少のころは都会で育ち、自然あふれる田舎に憧れてガーデナーに。いまは静岡県熱海市に住み、庭に四季折々の花を咲かせている。熱海駅や公園の植栽を手がけたほか、自宅で寄せ植え教室も開催。
水谷昭美(みずたに・あきみ)さん
1951年愛知県生まれ。幼少のころは都会で育ち、自然あふれる田舎に憧れてガーデナーに。いまは静岡県熱海市に住み、庭に四季折々の花を咲かせている。熱海駅や公園の植栽を手がけたほか、自宅で寄せ植え教室も開催。