静岡県熱海市在住の人気ガーデナー・水谷昭美さん。定期誌『毎日が発見』の連載「暮らしの晴れ間」から、季節を感じ、日々の暮らしをゆったりと楽しむ水谷さんの暮らしをご紹介します。今回は、「秋の色が恋しくて」をお届けします。
秋の七草・ススキの床生け
開きかけの穂が初秋ならではの表情。野にあるように、手を加えずに花器にすっと挿しました。器はススキが映える秋の色をしたいただきもののウイスキーの筒箱。
秋の色が恋しくて
暑い夏が過ぎて、ほっと一息つける９月。
秋の七草の一つ、ススキを裏庭で手折りました。
青く高い空まで届きそうに伸びやかで、部屋が新しい季節の空気に包まれます。
その姿に背中を押されるように、遊び心が動き出す...。
ベージュ色の小鳥のアクセサリーを作ったり、しいたけを軒先に干してみたり。
今日は、着るものも食べるものも大好きな秋の色です。
茜色のダリアやケイトウが咲く庭。
小鳥のチョーカー
ユーモラスなチョーカーの材料は、使い込んですり切れたマット。
フリンジが付いている端の部分を切り、小鳥の形を想像しながら丸め、中に綿を入れて、布端をかがっています。
嘴は太い焼き鳥の串。
その根元をワイン色の糸でくるくる巻き、ボタンの目をぬい留めてできあがり！
麻ひもを付け首にかけて出かけたら、友人たちの話題の的になりました。
【９月の定番総菜】干ししいたけの天ぷら
空気が乾いてくる秋は干し野菜がおいしくなる季節。
うま味をぎゅっと凝縮したしいたけを天ぷらにしていただきます。
（1）洗濯物干しで、しいたけをからからに乾くまで干す。
（2）（1）を水に浸して戻し、汁ごと鍋に入れて火にかけ、しょうゆとみりん少々で味を付け、煮含める。
（3）小麦粉を水で溶いて衣を作り、程よく汁けを切った（2）にからめて油で揚げる。
取材･文／飯田充代 撮影／斎藤大地
