毎週月、火、水曜更新!
あなたは自分の時間を有効に使えていますか?
仕事時間を1日10分短縮できたとすると、1年間で40時間の短縮になります。すると5年で200時間、そして10年では400時間も短縮できるのです!
時短術の集大成となる1冊「時短術大全」から、ビジネスに役立つテクニックを連載でお伝えします。
未来のために、今できる小さなことから始めてみましょう!
◇◇◇
前の記事「他人でなく過去の自分と比較してモチベーションをアップ!~やりたくない気持ちを改善/時短術大全(17)」はこちら。
◎「しない」「やらない」の有用性
1.「最も効果的なもの」以外の選択肢を捨てる
ビジネスシーンで多くの選択肢を持つことは、あまり効果的ではない。とにかく「量」を求めるだけでは、結局、不必要なものばかりを抱え込むことになり、その結果、行動が遅れがちになってしまうのだ。
素早い行動を実現していくためには、「最も効果的なもの」以外の選択肢を捨てる覚悟を持たなければいけない。
徹底して「質」にこだわることで、スムーズな行動ができるようになる。それだけではない。自分の知識やスキルを集中的に投入できるようになるため、短時間でも大きな成果を生み出せるようになるのだ。
2.「保留する」ことも即決する
「やる」「やらない」を瞬時に決断することは、ビジネスにおいて非常に重要なことである。
しかし、選択に迷った場合、決定することを「保留する」と即決し、検討リストから外してしまうことも、これと同じくらい重要だといえる。
最もよくないのは選択をしないこと。どっちつかずの状態を先延ばしにしてしまうと、気分があせるばかりで仕事に悪影響をおよぼしかねない。つまり本当に大切なのは「やる」「やらない」を決めることではなく、検討リストを空にする決断というわけだ。
3.平日の飲み会の「二次会」には出ない
会社の飲み会でも、惰性で二次会まで出ているなら、その習慣を見直そう。楽しいならまだしも、二次会はみんな酔いがまわってたいした会話はしていないし、交流にもなっていないことが多い。
ことに平日の飲み会は、酔いが残ったり睡眠不足だったりで、翌日の仕事に支障をきたしがちだ。
業務上の飲み会は、仕事の潤滑油として決して悪いものではない。それでも、一次会だけ参加と割り切り、二次会は断ったほうがいい。
一次会の店の前でたむろし、「二次会どうする?」などと話している間に、そっと抜け出そう。つき合いが悪いと思われたくないなら、「もう、たくさん飲んでしまって」「家が遠くて終バスの時間なので」などと言っておけば角も立たない。
4.飲み会の幹事は辞退ではなく「卒業宣言」する
忘年会の幹事など、本来の業務とは違う仕事を毎年やっている。引き受けるのが当たり前と思われているようだが、忙しい時期に結構な時間を取られるし、断りたい......。
上手に断るためには「辞退」という手があるが、さらにいいのは「卒業」である。テレビ番組のアシスタントが替わるときなどによく使われているので、聞いたことがあるだろう。
幹事役は新人や若手にふさわしいので、「後輩に譲りたいです」と言えば周囲も納得するだろう。
ただし幹事役も、信頼されて任されていたことを忘れてはいけない。不手際があったり気がきかないと思われたら、次の年はほかの者がやることになっていただろう。
どうして自分だけがという不満は忘れ、円満な気持ちで退こう。
次の記事「セールスの電話は問答無用で切る~「しない」「やらない」も大切/時短術大全(19)」はこちら。
(生産性改善会議 / KADOKAWA)
本書は仕事に関する時短術を集めた、集大成となる1冊。時間の使い方が圧倒的にうまくなる411のテクニックを集めました。仕事が早いか遅いかは、知っているか知らないかの違いだけ。時短術を活用することで、少しずつ自分の時間は増えていきます。そして、その効果は必ず将来あらわれます!