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あなたは自分の時間を有効に使えていますか?
仕事時間を1日10分短縮できたとすると、1年間で40時間の短縮になります。すると5年で200時間、そして10年では400時間も短縮できるのです!
時短術の集大成となる1冊「時短術大全」から、ビジネスに役立つテクニックを連載でお伝えします。
未来のために、今できる小さなことから始めてみましょう!
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前の記事「自分へのご褒美でやる気をアップ!~やりたくない気持ちを改善/時短術大全(16)」はこちら。
◎なかなか取りかかれない気持ちを改善
1.仕事を「こなす仕事」と「創造する仕事」に分解する
自分の仕事を、「こなす仕事」と「創造する仕事」の2つに分解すると、効率化しやすい。「こなす仕事」とは、メールや郵便物のチェック、領収書や書類の整理といった作業が中心の仕事で、ある程度の時間はかかるがあまり考え込むことはない。これに対して「創造する仕事」は新しい企画を考えるなど、精神を集中させて価値を生み出す仕事である。
「こなす仕事」は、慣れれば素早くできるし、スキマ時間を使うなどして合理的に片づけるようにする。そして「創造する仕事」のほうは、自分の集中力がベストの状態になる時間を作って結果に結びつける。
2つのバランスをとることで、要領よく仕事を進められるのである。
2.他人ではなく過去の自分と比較して、モチベーションをアップする
同僚はまた営業成績を上げたのに、自分はさっぱり。こんな状態が続くと、やる気もなくなって万事が後ろ向き、何をしても無理に思えてくる。
比較するのは、他人ではなく過去の自分にしよう。新入社員だった頃は、電話の応対もろくにできず先輩に叱られたのに、今では当たり前にできる。去年はうまくできずに悪戦苦闘していた新しいソフトの操作も、今は自由自在だ。
他人との比較にばかり目を奪われていると、自分自身の成長と進歩を忘れて、本来持っている実力さえ発揮できなくなる。自分を正当に評価することで、モチベーションをアップさせよう。
3.「小さな成功体験」で努力の重要性を再確認する
自分の努力が信じられなくなったときには、「小さな成功体験」を積み重ねることで、再びモチベーションを高めることができる。
小さな成功体験を作るときのポイントは、短期間かつ容易に結果が出るものに挑戦すること。たとえば、「いつもより早い時間に出社して仕事を始める」「会議で何か発言する」といった程度で構わない。
こうした小さな努力と成果を味わう体験をくり返すうちに、努力に対する信頼は回復していく。あとは挑戦することのハードルを少しずつ上げていけば、その努力は必ず大きな成功につながっていくだろう。
4.まわりに流されず自分だけの「勝ちパターン」にこだわる
異動で新しい上司がやって来ると聞いただけで、暗い気分になってしまうなど、自分に自信がないと、すべてにおいて消極的になる。しかし自分の勝ちパターンを見つければ、こんな悩みは払拭できる。
人間には誰しも、何らかの成功体験がある。成功といっても、華々しいものである必要はない。誰かに感謝されたり、友人ができたりしたことなども成功体験なのである。そのときの自分が、気軽に人の手助けをしたり、腹を割って会話したりしていたなら、それが勝ちパターンである。勝ちパターンは、長所や強みと言い換えることができる。
まわりの人と比較するのではなく、自分の勝ちパターンにこだわれば、自信を持って事にあたれる。
5.「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」である
仕事をするうえで結果を考えて行動することは大切だが、それにばかり気をとられていると、何ひとつ行動に移すことができなくなる。
何事も、まずやってみないことには未来を判断することはできない。つまり、大切なのは「できるかできないか」よりも、「やるかやらないか」なのである。
まずは、第一歩を踏み出してみること。躊躇してその場に立ち止まっていても、無意味な時間が過ぎていくだけである。
根拠のない不安にとらわれているくらいなら、根拠のない自信を持って歩みを進めるほうが、ビジネスにおいては有効といえるだろう。
次の記事「飲み会の幹事は辞退でなく「卒業宣言」をする~「しない」「やらない」も大切/時短術大全(18)」はこちら。
(生産性改善会議 / KADOKAWA)
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