よく聞かれるあの質問って、そういうことか・・・初対面でも自然と会話が続く鉄板ネタ

「どんな風に話すかで人生は変わる」と言うのは、全国で多数の講演を行う人材育成のプロ・永松茂久さん。そんな永松さんが会話のノウハウをまとめた著書『人は話し方が9割』(すばる舎)から、「好印象を与える会話のコツ」を抜粋してお届けします。

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自然と会話が始まる鉄板ネタ

人間、誰しも何かしらの趣味嗜好があり、それを誰かと共有したいという気持ちを持っています。

初対面でも、たまたま互いの共通点が見つかると盛り上がり、一気に打ち解けるのは、まさにそうした心理が作用した結果です。

この「たまたま」を意図的に起こすことができれば、よく知らない相手と話す時にも、「何を話したらいいのか」「場が持たない」という恐れを半減させることができます。

一般的には、政治や宗教、氏素性などはナイーブな話題であり、避けたほうがいいとされています。

個人の主義主張や、家柄などの出自に関わるものは、ともすれば論争に発展したり、傷つけ合ったりする恐れがあるからです。

では、どんな話題を持ち出すと、誰も傷つけることなく話が盛り上がるのでしょうか?

「食べ物」「出身地」「ペット」この3つです。

明るく話せて、広がりやすい「食べ物ネタ」

食べることは人間の三大欲求の1つであり、万人に共通する生活習慣です。

同じ欲求でも、睡眠欲や性欲と違って、「食べ物」は話が広がりやすく、かつ明るく話せる話題です。

例えば立食パーティで、相手がお皿に取っているものに注目し、そこから食べ物の話題に入ると、すんなり話を広げることができます。

「(立食パーティで、ローストビーフをたくさん取っている人に)おお......ローストビーフ美味しそうですね。お肉がお好きなんですか?」

「はい、お肉大好きなんです」

「私も好きです! 例えば焼肉店で、どこかおすすめのお店ってありますか?」

「ありますよ。私はそこの焼肉店に出会ってから、他に行かなくなりました」

「さぞ美味しいんでしょうね。良かったら、教えていただいていいですか?」

「もちろんです。お店の名前は......」

個人差はあるとは思いますが、ヒット率が高いのは、男性ならラーメン、カレー、肉料理、女性ならパスタ、スイーツなどです。

同じ料理でもどんな系統が好きか、おすすめの店はどこか......などなど、簡単に話を発展させることができます。

「出身地ネタ」で、意外な共通点を見つける

次の「出身地ネタ」は、同郷となれば地元ネタで盛り上がります。

また、たとえ同郷でなくても、慌てて話題を変える必要はありません。

相手の出身地の名物などを尋ねるのもアリですし、もし自分がその土地に行ったことがあるのなら、その経験が、相手の出身地ネタを引き出す糸口にもなります。

必ずしも同郷でなくとも、地元ネタは共通項になりうるのです。

「『古賀』さんって、たしか福岡に多い苗字ですよね。福岡ご出身なんですか?」

「わあ、よくご存知ですね! そうなんです。福岡県柳川市です」

「あ、柳川ですか!私、一度行ったことがあります。北原白秋の生家とか鰻のせいろ蒸しとか柳川の川下りとか、名物がいっぱいありますよね」

「そうですね。意外と観光地なんで、夏休みとかはどこも人だらけですよ」

「私が行った時はあまり人がいなくて、川下りしたり、けっこうのんびりしちゃいました。行った理由は学生時代の友人に会いに行ったんです。今、柳川の〇〇商店の跡を継いでいるんです」

「え!?〇〇さん、私知り合いです。中学校が一緒なんです」

「ほんとですか!元気ですか?」

「先日同窓会があって会いましたよ」

「わー、世の中狭いですね。とてもご縁を感じます」

「私もです」

人は意外な場所でつながっているものです。

こうしてご縁が深まり、つながりが広がっていくパターンは少なくありません。

日本人の7割が興味を持つ「ペットネタ」

3つめはペットです。

一説では日本の約3世帯に1世帯がペットを飼っているとされ、実際、ある保険会社が500人を対象に行った調査でも、「ペットを飼っている」と答えた人は30パーセント強もいました。

さらに別の調査ではペットは飼っていないけれど動物が好き、いずれ飼いたいと思っている人を合わせると、なんと70%にも上ります。

つまり、ペットネタは、とてもヒット率が高いのです。

もしあなたがペットオーナーならば、「最近、うちの犬が......」という具合に水を向けてみてもいいでしょう。

相手もペットオーナーだったり、動物好きだったりすれば、しばらくペットネタで盛り上がり、一気に親近感が生まれるはずです。

「先日いただいたお名刺で、上原さんのフェイスブックを見ていたら、トイプードル飼ってらっしゃるんですか?じつは私も飼ってるんです!何歳ですか?」

「うちの子は3歳です。佐口さんところのワンちゃんは何歳ですか?」

「まだ飼ったばかりで3ヵ月なんですが、この子が本当に可愛いんですよ。すぐに帰りたくなるので、夜の会食が減って、生活習慣が変わっちゃいました♪」

「本当に可愛いですよね」

「上原さんはペットオーナーの先輩なのでお聞きしたいんですが、トイプードルのサークルとかってありますか?」

「ありますよ。うちの子も入ってるんで、よかったら今度ご紹介しましょうか?」

「わあ、ぜひぜひ!」

このように、食べ物、出身地、ペットは鉄板ネタと言えますが、その他、互いの共通点を見つける際に役立つツールにフェイスブックがあります。

インスタグラムやツイッターに比べ、フェイスブックは実名登録が多いため、手軽に相手を発見しやすい利点があります。

実際、私も知り合ったばかりの人をフェイスブックで検索して、好きな本や映画など共通点を見つけることがよくあります。

また、相手のほうからも共通点を探してもらいやすくするという意味では、自分のフェイスブックページの情報を充実させておくことは大切です。

スムーズに相手との共通点を見つけて、良き人間関係の構築を目指しましょう。

【最初から読む】「否定しない空間」を作れば誰でも上手に話せる

【まとめ読み】「人は話し方が9割」記事リストはこちら!

140-H1-b.jpg人を動かす、会いたいと思わせる、嫌われないなど37の会話のコツを全4章で解説しています

 

永松茂久(ながまつ・しげひさ)
大分県中津市生まれ。株式会社人財育成JAPAN代表取締役、永松塾主宰。全国で数多くの講演、セミナーを実施。2019年4月、東京に自社のセミナールームである「麻布『翔』ルーム」をオープン。著書には、『20代を無難に生きるな』『30代を無駄に生きるな』(きずな出版)、『感動の条件』(KKロングセラーズ)など多数あり、累計発行部数は140万部を突破している。

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『人は話し方が9割』

(永松茂久/すばる舎)

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※この記事は『人は話し方が9割』(永松茂久/すばる舎)からの抜粋です。
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