血糖値の上昇を緩やかに。「えのき氷」を使ったアレンジレシピ5選

えのきやしめじをはじめとするきのこ類には、免疫を司る免疫細胞を活性化してくれる「β-グルカン」という不溶性食物繊維がとっても豊富。価格も安定しているので、常備して毎日食べたい食品なんです。そこで今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに「えのき氷」を使ったアレンジレシピを教えていただきました。

炊き込みご飯やみそ汁にポン! とえのき氷をプラス。
「えのき氷と鶏肉のみそ汁&かやくご飯」

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「えのき氷と鶏肉のみそ汁」

1人分109kcal/塩分0.9g

材料(2人分)
えのき氷...2個
鶏ひき肉...100g
水...250ml
液体みそ...大さじ1
※液体みそがない場合、みそ小さじ2+和風だし顆粒。
こしょう...少々

作り方
鍋にこしょう以外の材料を全部入れ、中火にかける。えのき氷が溶けて、鶏ひき肉に火が通ったら、アクをすくって除き、火を止める。器に盛り、こしょうを振る。

「かやくご飯」

1人分337kcal/塩分2.0g

材料(2人分)
米...1合(180ml)
油揚げ...小1枚
にんじん...20g
(A)えのき氷...2個
(A)しょうゆ...大さじ1
(A)酒...大さじ1
(A)塩...小さじ1/4
三つ葉...2本

作り方
① 油揚げは縦4等分に切り、端から細切りにする。にんじんはささがきにする。

② 鍋に①とAを入れて中火にかけ、ときどき混ぜてえのき氷を溶かす。煮立ってきたら5分ほど煮て火を止め、ざるに上げる。煮汁は取っておく。

③ 米は洗って水けをきり、炊飯器に入れ、②の煮汁を加える。水を1合の目盛りまで加え、②の具材をのせ、普通に炊く。

④ 三つ葉はサッとゆでて水に取って水けを絞り、1cm長さに切る。

⑤ ③が炊けたら④を加えて混ぜ、器に盛る。あれば青山椒をのせる。

血糖値が急上昇しやすいご飯もえのき氷で緩やかに。
「シーフードドリア」

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1人分379kcal/塩分1.1g

材料(2人分)

〈リゾット〉
ご飯...150g
水...80ml
(A)えのき氷...100g
(A)トマトケチャップ...大さじ1
(A)塩、こしょう...各少々
(B)粉チーズ...大さじ1
(B)バター...小さじ1
マッシュルーム(水煮スライス)...40g
シーフードミックス(冷凍)...100g
バター...大さじ1

〈ホワイトソース〉
(C)強力粉...15g
(C)バター...15g
(C)牛乳...200ml
(C)塩、こしょう...各少々
パセリのみじん切り...少々
粉チーズ...小さじ2

作り方
① リゾットを作る。鍋にご飯、水、Aを入れて中火にかけ、ときどき混ぜながら、えのき氷を溶かす。煮立ったら弱火で5分ほど煮て火を止め、Bを加えて混ぜる。

② フライパンにバターを入れて中火で溶かし、シーフードミックスとマッシュルームを入れて炒め、解凍して火を通す。

③ ホワイトソースを作る。耐熱ボウルにCの強力粉とバターを入れ、両端をあけてラップをかけ、電子レンジ600Wで1分加熱する。取り出して、泡立て器でクリーム状になるまで混ぜ、牛乳を加えて溶きのばす。ラップはかけずに再び電子レンジで2分加熱し、取り出して泡立て器でよく混ぜ、塩、こしょうで調味する。

④ ①に②を加え、③の半量を混ぜる。

⑤ バター(分量外)を塗ったグラタン皿に④を入れ、残りのホワイトソースをかける。パセリと粉チーズをふり、オーブントースターで8~10分焼く。

野菜とえのき氷で食物繊維とビタミンがたっぷり。
「ピーマンと牛肉のオイスターソース炒め」

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1人分281kcal/塩分1.6g

材料(2人分)
ピーマン...100g
パプリカ(赤)...100g
牛もも薄切り肉...200g
ごま油...小さじ2
(A)えのき氷(解凍する)...2個
(A)赤とうがらし(半分にちぎり、種を除く)...1本
(A)オイスターソース...大さじ2
(A)片栗粉...小さじ1
(A)おろしにんにく...小さじ1
(A)水...小さじ2

作り方
① ピーマンとパプリカは1~1.5cm幅の短冊切りにする。牛肉は5cm長さ、1cm幅の繊維に沿った短冊切りにする。

② フライパンにごま油を強火で熱し、牛肉を入れて炒め、色が変わったらピーマンとパプリカを加えてさらに炒める。全体に油が回ったら合わせたAを加えて炒め合わせる。

えのき氷のうま味成分でコクが加わる。
「えのき氷の和風スープ」

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1人分64kcal/塩分1.1g

材料(2人分)
えのき氷...2個
ウインナー...2本
ピーマン...2個
水...200ml
和風だし(顆粒)...小さじ1/2
しょうゆ...小さじ1

作り方
① ウインナーは斜め3等分する。ピーマンは種を除いて細切りにする。

② マグカップ二つにそれぞれの材料を等分に入れる。

③ ラップはせずにカップ1個につき、電子レンジ600Wで3分加熱する。
※全ての材料を鍋に入れてひと煮立ちさせても良い。

えのき氷のうま味とみそでシンプルだけど深い味。
「里いものみそ煮」

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1人分56kcal/塩分0.7g

材料(2人分)
里いも...80g
えのき氷...2個
(A)みそ...小さじ2
(A)砂糖...小さじ1

作り方
① 里いもは皮をむき、大きい場合は食べやすく切る。

② 鍋にえのき氷、水50ml(分量外)、①を入れて中火にかけ、ときどき混ぜながらえのき氷を溶かす。煮立ってきたらAを加え、ふたをして里いもがやわらかくなるまで煮る。器に盛り、あればレタスを添える。


「えのき氷」の作り方

材料(できあがり500g)
えのきたけ...500g(根元を切り落として、2㎝長さに切る)
水...150ml

1個25g(大さじ2)あたり6kcal/塩分0g

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作り方
① 耐熱ボウルにえのきたけを入れ、水大さじ1(分量外)を加え、ふんわりとラップをする。

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② 電子レンジ600Wで10分加熱する。

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③ 汁ごと全てミキサーに移し入れ、水150mlを加え、滑らかになるまで回す。

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④ 製氷皿に流し入れ、ふたをして冷凍する。

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⑤ 凍ったら取り出す。製氷皿から出して保存容器かビニール袋に移し、冷凍保存する。
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  • 冷凍で2カ月保存可能。
  • 今回は1ブロックの容量が25~27mlの製氷皿を使用。これで1ブロックが約25gのえのき氷になる。
  • 健康効果を得るためには、えのき氷を1日50g(ブロック2個)摂るのがおすすめ。

【まとめ読み】特集「えのき氷とオイルしめじ」記事リスト

取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)

 

<教えてくれた人>

管理栄養士 料理研究家
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。

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『村上祥子のシニア料理教室』

(村上祥子/女子栄養大学出版部)

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この記事は『毎日が発見』2020年10月号に掲載の情報です。

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