一カ月ほど前までは夏の名残を感じていたのに、気づけば年末年始がすぐそこ。普段と違うメニューに目が行くイベントの多いこれからの時期は、どんな献立にしようかと悩む日も増えてきます。『3分クッキング』2025年12月号の巻頭特集は、「年末年始のちょっとごちそう23レシピ」とまさに今見たい特集!
おいしそうで作ってみたい料理が多数並んでいますが、その中でも気になったのが「彩り鶏チャーシュー」。どれも普段から使う食材なのに、「巻く」というひと手間で一気に特別感が増してご馳走に! しかもほうれん草や赤パプリカといった緑黄色野菜には、β-カロテン、ビタミンA、C、Eなど抗酸化作用のあるビタミンがとっても豊富に含まれています。乾燥で肌がダメージを受けやすいこれからの季節にぴったり! 筆者も栄養に気をつけたいお年頃なので、早速作ってみることにしました。
『彩り鶏チャーシュー』
材料(4~5人分)
鶏もも肉......(大)2枚(600g)
ほうれん草......1わ(200g)
パプリカ(赤・黄)......各1/3個(100g)
たれ
おろしにんにく......1/2かけ分
オイスターソース、酒......各大さじ2
しょうゆ......大さじ1
砂糖......小さじ 1
●塩、油
●油
作り方
1 たっぷりの熱湯に塩少々を入れ、ほうれん草を茎から入れてさっとゆでる。冷水にとって冷まし、水気を絞って長さを半分に切る。パプリカはヘタと種を除き、縦薄切りにする。
2 130センチ長さのタコ糸を2本用意する。たれの材料は混ぜる。鶏肉は余分な脂を除き、厚みに切り込みを入れ、厚みを均一に開く。皮目を下にして1枚広げ、中央よりやや手前に1の各半量を横長において手前からきつく巻く。端をタコ糸で結んでとめ、らせん状に巻いて、最後は端を巻きつけた糸にはさんでとめる。同様にもう1本作る。
3 フライパンに油大さじ1/2を熱し、2の巻き終わりを下にして並べ、こんがりと2~3分焼く。巻き終わりが固まったら、全体に焼き色がつくまで3~4分、転がしながら焼く。
4 水大さじ4を加え、ふたをして弱火で15分ほど蒸し焼きにする。ふたをとって余分な水気をふき、たれを加える。強火にし、転がしながら照りよく味をからめる。
5 粗熱をとってタコ糸をはずし、食べやすく切る。器に盛り、フライパンに残ったたれをかける。
◇ ◇ ◇
鶏もも肉を使うことでとっても柔らかくジューシーに仕上がります。パプリカの歯ざわりもいいアクセントに。甘辛いタレの香ばしさと鶏の脂の甘みは、やっぱり最強の組み合わせです。筆者はこれまで、こういう肉巻きは鶏むね肉で作ることが多かったのですが、「鶏もも肉ありだな!」と実感。彩もよく、色合い的にクリスマスにもお正月にも使えそう。「年末年始何作ろう?」と悩んでいる人は、ぜひこの彩り鶏チャーシューをレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
調理・文/月乃雫


