法事は誰が仕切る?やめどきは?
<お悩み>
高齢になったためか、きょうだいの誰もが冠婚葬祭の音頭を取ることを嫌がります。昨年、父の年忌法要をしたのですが、ケンカばかりでした...。(東京都・渡辺恵理子さん)
<解決策>
よく誤解されていることですが、いわゆる冠婚葬祭の行事は、やらなければいけないものではありません。やりたくなければ、やらなくていいんです。誰かの負担にしかならないようであれば「みんな嫌がっているし、もうやらなくていいんじゃない?」と提案してみましょう。たとえ親の法事であっても、相手はすでに亡くなっている人。生きている人を最優先にし、しきたりにがんじがらめにならないようにしましょう。ちなみに、やめるにしろ、続けるにしろ、話し合いを行うのはとても大切です。勝手に「もうやめた!」と放り投げるのではなく、お互い遺恨が残らないよう話し合いましょう。
墓じまいのタイミングは?
<お悩み>
父方の曾祖父母と祖父母の墓じまいに、お金も出さない親戚が猛反対。いつまでお墓や親戚関係を維持する?(埼玉県・谷 玲子さん)
<解決策>
いずれしなければいけない墓じまい。親族間で揉めることがあるようなら夫に話し合いに参加してもらい、違う視点から見てもらってください。こうすることで互いに腑に落ちる解決策を見つけられることがあるので、ぜひ試してみてください。なお、親戚付き合いは、続けるも続けないも自分たちの気持ち次第。面倒だと思えばやめればいいだけです。ちなみに、こうした終活は早め早めに考えておきたいもの。後回しにせず、事前に夫婦や家族で話し合いを行っておきましょう。
両親の介護でクタクタです...
<お悩み>
要支援の両親と同居で介護中。私自身も60代になり、体力的にも精神的にもつらく、両親の顔を見るたびにため息が出そうになります。(東京都・竹内みどりさん)
<解決策>
無理を続けてあなたが倒れてしまったら、元も子もありません。ヘルパーを使うのはもちろん、介護保険で施設に入ってもらうなど、頼れるものは全て使うようにしましょう。ここまではできる、これ以上はできないというラインを決め、手助けはできる範囲にとどめましょう。
構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/山村真代