形見の着物は思い出だけ残してお別れ
着物は高価だったりするので、捨てにくいモノの代表です。
しかも形見など思い出が伴うものはなおさらでしょう。
着物に限らず、遺品整理のポイントは次の3つです。
(1)故人と会話をしながら選別
「お母さんはどれを残してほしい?」などと、気持ちを想像しながら整理することは、故人を思う供養の時間にもなります。
(2)モノを整理すれば心も整理できる
残された人がこれから生きるうえで、さまざまな整理がつき、新しい道に進むことができます。
(3)「捨てる」のではなくて「供養する」
遺品は捨てると思わず、供養する気持ちで。故人の残したかったモノは残し、そうでないモノは捨てておとむらいをしてあげます。
着物であれば残す枚数はそれぞれですが、思い出だけを残し、供養と思って処分しましょう。
いきなり捨てるのが難しければ、少しずつ行うこと。
また、着物リフォームなどの方法や、着てくださる方に譲る、リサイクルショップや寄付、バザーに回すなど、自分が納得できる形で手放すのもよいでしょう。
捨てるときは、まず下着や帯揚げなどの小さいモノから取りかかって。特に思い入れがあるものは最後に回すのがコツ。
取材・文/細川潤子 イラスト/みやしたゆみ 撮影/原田 崇