日常生活の心がけで体を守る!夏の食中毒は、細菌に注意しましょう(1)

pixta_24106037_S.jpg

前日に作った煮物にもうカビが...なんてこと、夏によくありますよね? 食べ物の足が早くなるこの季節、心配なのは食中毒です。

「気温が上昇する夏は、高温により増殖する細菌を原因とした食中毒が増える傾向にあります」とは、東京都福祉保健局で食品危機管理を担当する稲見成之さん。夏の代表的な食中毒の原因菌には、「腸炎ビブリオ」と「黄色ブドウ球菌」の二つがあるそう。

「細菌の繁殖は見た目や臭いでは分かりません。夏場の気温で長時間放置すると細菌が増殖するため、食品の温度管理が大切です。またO157に代表される『腸管出血性大腸菌』は年間を通して起こる食中毒の原因菌ですが、高齢者は特に重症化しやすいため、体力が落ちる夏こそ、より注意が必要です」

では、それぞれの菌の特徴を見ていきましょう。

◆腸炎ビブリオ

主な症状/下痢、腹痛
潜伏期間/ 8 ~ 24時間
特徴・事例/海水中に存在する細菌で、夏に海水温が上昇すると増殖し、魚介類に付着。10℃以下で保存しなかったイカの塩辛で食中毒が発生した事例があります。

◆黄色ブドウ球菌

主な症状/吐き気、嘔吐、腹痛
潜伏期間/ 1 ~5 時間
特徴・事例/動物の他、人の皮膚や鼻の粘膜などに存在。30~37℃で最も増殖し、その際に毒素を産生。素手で握ったおにぎりが原因で食中毒が起きた事例があります。

◆腸管出血性大腸菌

主な症状/激しい腹痛、血便
潜伏期間/1~14日(平均3 ~5日)
特徴・事例/大腸菌の一種で牛などの家畜に存在し、年間を通して発症する可能性があります。高齢者は感染すると重症になる場合もあるので、肉の生焼けなどに要注意です。  

大切なのは、せっけんで丁寧に手を洗う、調理器具は熱湯消毒をする、料理は素早く冷まして保存するなど、細菌を繁殖させない習慣です。嘔吐や下痢により脱水症状も起こしやすいので、体調に異変を感じたら、すぐに病院で診てもらいましょう。

次の記事:「付けない、増やさない、やっつける!夏の食中毒の対策方法とは?」はこちら。

この記事は『毎日が発見』2017年8月号に掲載の情報です。
PAGE TOP