付けない、増やさない、やっつける!夏の食中毒の対策方法とは?(2)

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気温が上昇する夏は、高温による細菌を原因とした食中毒が増える傾向にあるといいます。細菌の繁殖は見た目や臭いではわかりません。

そこで、東京都福祉保健局で食品危機管理を担当する稲見成之さんに、細菌を"付けない、増やさない、やっつける!"対策方法を伺いました。以下を参考にして食中毒対策を心がけて下さい。

前の記事:「日常生活の心がけで体を守る!夏の食中毒は、細菌に注意しましょう」はこちら。

◆洗う・包む・分けるで細菌を付けない

食中毒の原因となる細菌や微生物は、一度付着すると増殖し、少ない量で重い症状を引き起こす場合があります。食中毒予防には手洗いが不可欠。洗い残しが多いのは、指先や手の甲、そして利き手です。また、細菌は食品同士や調理器具を介して付くこともあるので、食品は個々に包み、まな板は生野菜と肉・魚で使い分けるなど、汚染を広げないことを心掛けましょう。

◆温度管理で細菌を増やさない

細菌を増やさないためには低温で保存することが重要です。肉や鮮魚介類は速やかに冷蔵庫へ。調理した料理はかき混ぜる、小分けにするなどし、早めに冷ましてから冷蔵庫で保存しましょう。

~冷蔵庫使用法のポイント~
・調理済みのもの、未調理のものは、棚を分ける。
・冷凍食品は冷蔵庫で解凍する。
・貯蔵品は隙間を空けて入れ、庫内に冷風を巡らせる。
・調理したらすぐ冷ましてフタをして保存する。小分けにすると冷めやすい。
・扉を開けたらすぐ閉める。
・魚介類はできるだけ4℃以下で保存する。

◆熱を加えて細菌をやっつける

特に肉や魚を扱ったまな板などの調理器具は、洗浄後に熱湯をかけて消毒を。調理の際は、中心部まで確実に火が通るように(中心部が75℃になってから1分以上の加熱が目安)、しっかり加熱して細菌を死滅させましょう。 

 
この記事は『毎日が発見』2017年8月号に掲載の情報です。

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