髪のコシや薄毛など、年とともに増えてくる「毛髪」や「頭皮」の悩み。そんなあなたのモヤモヤを一気に解消できるかもしれない、気軽にできる育毛法がありました。超人気ヘッドスパプロデューサー・辻敦哉さんの著書『育毛のプロが教える髪が増える髪が太くなるすごい方法』(アスコム)から厳選したヒントをまとめて、連載形式でお届けします。
育毛に必要な3要素に対して力を発揮する「粉シャンプー」!
連載第1回で紹介した「育毛粉シャンプー」が、なぜ髪を増やしたり太くすることができるのか、育毛のメカニズムをひも解きながら解説していきましょう。
太くてしっかりした健康な髪の毛を育てるには、まずそれが生えてくる土台の状態を良好なものにすることが必要です。髪の毛を育てることは、畑で野菜や果物などの植物を育てるようなもの。土台となる「土壌」がよい状態でないと、よい野菜や果物は育ちません。
この「土壌」に加えて、健康な植物を育てるのに必要なのが、「養分や水」「太陽光」となります。これは髪の毛の場合、「頭皮(=土壌)」「栄養(=養分)」「血行(=太陽光)」に置き換えることができます。
この3つのポイントこそ、育毛を実現させるために欠かせない要素なのです。粉シャンプーは、この3つのポイントに働きかける成分で構成されています。だからこそ、元気な髪を増やすことができるのです。
まず植物にとっての土壌、髪の毛にとっての「頭皮」の環境をよくすることについて考えていきましょう。
植物の場合、同じ畑で育てていると、土の中の養分が少なくなって、おいしい野菜や果物は育ちません。土地を耕して養分を吸い込みやすい状態にしたり、肥料を加えたりして常に土壌を改良していかなければなりません。ただし、肥料を豊富に与えすぎると、植物は病気になってしまうことがあります。
これと同じように、髪の毛の場合も、頭皮が栄養を吸収しやすいように環境を整える必要があります。また、育毛剤をバンバン使えば頭皮の環境が悪くなり、逆に健康な髪は生えにくくなってしまいます。
頭皮の環境を整えるのにまず必要なのは、毛穴に詰まった皮脂汚れを適度に取り除くことです。粉シャンプーは、「皮脂を適度に取り除く」ことに絶大な実力を発揮します。
頭皮からは皮脂が常に分泌されていて、48時間ほど経つと酸化が始まります。酸化すると、汗やほこり、はがれた角質、シャンプーやトリートメントの流し残しの成分と混ざって固まります。この酸化汚れは、さらに時間が経過すると、過酸化脂質という物質に変わります。この物質こそ、脱毛作用を促す、憎き脂です。
過酸化脂質を長期間放置していると、毛穴がふさがれてしまい、その毛穴からは二度と髪の毛が生えなくなってしまいます。このような「脱毛への道」を遮断するために、「適度に皮脂を取り除く」ことができるのが粉シャンプーです。
「適度に」というのがポイントで、皮脂を取りすぎることは頭皮環境を悪化させる一因となります。ですので、絶妙なサジ加減で皮脂を取り除ける粉シャンプーは、頭皮環境を整えるうえで非常に優れものなのです。
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