人のお皿からおかずをとってしまう子どもに、家のルールを覚えてもらうにはどうしたらいい?

人のお皿からおかずをとってしまう子どもに、家のルールを覚えてもらうにはどうしたらいい? 8.png

人のお皿からおかずをとってしまう子どもに、家のルールを覚えてもらうにはどうしたらいい? 9.png人のお皿からおかずをとってしまう子どもに、家のルールを覚えてもらうにはどうしたらいい? 10.png人のお皿からおかずをとってしまう子どもに、家のルールを覚えてもらうにはどうしたらいい? 11.png人のお皿からおかずをとってしまう子どもに、家のルールを覚えてもらうにはどうしたらいい? 12.png

ある日の食事時。またユララちゃんがお父さんのお皿からおかずを取ろうとしました。

マコさん「ユララ!それお父さんのだよ」

ユウさん「ユララのお皿にも同じおかず乗ってるよ」

ユララちゃんは泣き出してしまいました。

ユウさん「(そうだった、うっかりしてた。同じお皿で出すんだ!)」

そこで、アララくんとユララちゃんのおかずを、大人用と同じお皿に変えて持ってきたユウさん。

ユウさん「はいっ。ユララもアララも大人と同じお皿デビューだね」

すると、ユララちゃんが一瞬で泣き止みました。

アララくん「アララもこのおさら?おとうさんとおかあさんとおなじだ〜!わ〜い!」

ユウさん「(アララがこんなに喜んでくれるとは...大人と同じって特別なことなんだなぁ)」

その後、おかずを取る回数はちょっぴり減ったそうです。

華子先生のアドバイス:他人のものを欲しがるのは自然な時期

幼児が他の人のものを欲しがることはよくありますが、これは発達段階上、自然な行為です。心の理論が発達していない幼児は、他者の視点から物事を見ることができません。自分の欲求を満たすことが最優先の時期であり、貸し借りといった概念や他者との境界線を理解するのは難しいのです。また、子どもたちは、生まれつき好奇心旺盛です。「誰のもの」という所属性は関係なく、目につくものを触ったり、匂いをかいだり、かじったりするなど、試してみたい強い衝動に突き動かされています。そして、幼児は自分の行動や感情のコントロールを学んでいる途中です。「今すぐ欲しい」という衝動を自分で上手に抑えたり、またそれを大人が子どもに期待したりすることは現実的ではありません。

 
※本記事は島村華子監修、てらいまき著の書籍『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』から一部抜粋・編集しました。
PAGE TOP