まるっと1個使い切り! レタス大量消費レシピ【管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに教わる】

今が旬のレタス。サラダとして食べることも多いですが、火を通すと量もたっぷり食べられます。今回は料理研究家の村上祥子さんに、レタスをまるごと1個使ったレシピを教えていただきました。ぜひお試しください。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報を再構成したものです。

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夏疲れの体をいたわります

みずみずしいレタスに栄養は?果たしてあるの?と思いがちですが、約95%が水分。ビタミンCやE、β-カロテン、カルシウムなどをほどよく含んでいます。夏の体に必要な水分やビタミン、ミネラルを旬のレタスからは補給できます。また、カリウムや食物繊維なども豊富。血圧やむくみが気になる人、腸内環境を整えるのにも役立ちます。独特の食感はよくかむことにもつながります。

レタスを切ると切り口から白い液体が出てきます。これはサポニン様物質と呼ばれる成分で、レタスが持つほのかな苦味の素。食欲増進をはじめ、肝臓や腎臓の機能を高める働きがあるだけでなく、精神的な鎮静作用もある成分です。レタスはカルシウムも含有しているので相乗効果で、リラックス効果も期待できるかもしれません。

レタスの豚肉ロール

1人分196kcal/塩分1.0g

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材料(2人分)
レタス...1個(400g)
豚ロース肉(薄切り)...200g
片栗粉...適量
サラダ油...大さじ1
(A)酒・しょうゆ・砂糖・みりん...各大さじ1
レタスの蒸し汁...全量
小ねぎ(斜め薄切り)...2本
パクチー...2本

作り方
(1)レタスは芯に十字に切り目を入れ、耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ600Wで4分加熱する。別のボウルの上で水けを絞る。汁は取っておく。

(2)ラップ(30×30cm)をまな板に広げる。豚肉の半量を縦長に広げ、少しずつずらしながらラップの中央に重ね、片栗粉小さじ1を振る。

(3)(2)の豚肉の奥側を3cmほど残して、(1)の半量を豚肉の上に広げる。ラップで手前から奥にきっちりひと巻きし、奥に向かって最後まで巻き、最後に豚肉の左右両端を内側に折り込む。もう1つも同様に作る。

(4)(3)に片栗粉を薄くまぶす。フライパンに油を入れて中火にかけ、巻き終わりを下にして入れる。全体に焼き色がつくように転がしながら焼く。

(5)こんがりと焼き色がついたら(A)と(1)のレタスの蒸し汁を加え、水けが飛んで照りが出るまで転がしながら加熱する。食べやすく切って器に盛り、小ねぎとパクチーを添える。

おいしさのコツ
レタスをレンチンした際に出た汁はうま味たっぷり。最後に豚肉ロールの調味に使って。

レタスのかま玉炒め

1人分137kcal/塩分1.2g

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材料(2人分)
レタス...1個(400g)
片栗粉...小さじ1
かに風味かまぼこ(ほぐす)...1本
卵...2個
ごま油...大さじ1
(A)水...100mL
(A)塩...小さじ1/5
(A)鶏がらスープの素(顆粒)...小さじ1/2
(A)砂糖...小さじ1
(B)片栗粉...小さじ1
(B)水...小さじ2
小ねぎの小口切り...2本分
こしょう...少々

作り方
(1)レタスは4~5cm角に切り、耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ600Wで3分加熱する。

(2)鍋にごま油を入れ、片栗粉をまぶしたかまぼこと(1)を入れて強火で炒める。

(3)(2)と同時に別の鍋に(A)を入れて火にかけ、煮立ってきたら(B)を加えてとろみをつける。

(4)卵は切る程度に軽く溶き、(2)に加えて混ぜ、スクランブル状になったら(3)を加えて混ぜる。器に盛り、小ねぎを散らし、こしょうを振る。

 

<教えてくれた人>

管理栄養士 料理研究家
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。栄養指導講座担当。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。

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