生活費15万円の独身アラサー派遣OL・よしみ子さん。「ソロ登山」のすすめ

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数多の経験を積んで初めて拝める、高山の絶景

2年間で10か所の山を一人で登り、プラン立てや、体力加減が把握できるようになったよしみ子さん。

2500メートル超えの高山にチャレンジする自信がつき、28歳の秋、『北アルプス』の燕岳攻略を決意します。

このクラスの山でまずネックとなるのが、天候の変わりやすさ。

直前でも天気予報が安定せず、8月に北アルプスを目指すも、一度目は急に大雨の予報に変わってしまい、前日に泣く泣く断念。でも日程変更に臨機応変に対応できるのは、ソロならではのメリットです。

二度目の10月は、晴れ予報。出発準備を進め、出費を抑えるために夜行バス、電車とバスで東京から登山口まで向かいます。

登山中は、周りで同じように汗をかきながら山頂を目指している人がいるため、一人で登っていても寂しさを感じることはありません。

そうして登り続けること4時間。頂上に到達しました! この日は、事前に予約していた山小屋に宿泊。

翌朝は4時頃に起き、極寒の中、外に出て震えながら日の出を見ました。

その絶景は今でも目に焼き付いているそうです。そして朝9時には下山し、無事帰路につきました。

高山にもなると、考えておくべきことや準備は格段に増え、所用時間も倍近くに。

危険度は上がり、体力をしっかりつくっておかなければなりませんが、ちゃんと段階を踏めばソロでも挑戦は可能です。

そして高くなるにつれ、登る辛さや筋肉痛さえ愛しくなるほどの達成感を得られますよ。

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富士山挑戦に不安を覚えたら、ツアー参加という手もあり

"一生のうち一度は富士山に登りたい"と思ったことがある人は多いものの、体力面や準備面の理由から、実際に達成できた人は少ないように感じます。

初級、中級、上級とソロ登山記をお伝えしましたが、実はまだ低山しか経験がなかった頃に、よしみ子さんは富士山にチャレンジ。

一人から参加できる富士登山のツアーに(事前予約制、参加費は一人15,00020,000円ほど)申し込みをしました。

富士登山は、登りと下り合わせて10時間はかかるため、初心者は2日間必要です。

ツアーなら一日目に宿泊する山小屋を手配してくれます。

高山用の登山服も持っていなかったため、装備はすべてレンタルし、約1万円でした。

15人程度の参加者に対してガイドさんが一人付き、登り方のコツを教えてもらいながら登ります。

山小屋には、山頂に着く前に宿泊。

夕食のカレーライスを食べ、2段ベッドの一人あたり1帖程度のスペースにみんなが並んで寝ます。

翌朝、氷点下の気温の中、人生で初めてご来光を見たよしみ子さん。

「私は生きている!」と心も身体も満ち足りたような気持ちに......

ただでさえハードルが高く感じられる富士登山ですが、ツアーならいろいろと解決できることが多いです。一歩が踏み出せない時、参考にしてみてください!

 


 
※この記事は『ソロ活はじめました! 独身アラサー派遣OLが生活費15万円でも毎日を世界一楽しむ方法』(よしみ子 /KADOKAWA)からの抜粋です。
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