よしみ子さんの初著書『ソロ活はじめました! 独身アラサー派遣OLが生活費15万円でも毎日を世界一楽しむ方法』(KADOKAWA)より、一部を抜粋・再構成してお届けします。
ここ数年、単独でさまざまなことを楽しむ活動 "ソロ活"が注目されています。インスタグラムで10万人のフォロワーを抱えるよしみ子さんの著書から、マニアックすぎるアイデアをいくつか紹介します!
【前回】生活費15万円の独身アラサー派遣OL・よしみ子さん。「ソロ登山」のすすめ
子どもの邪魔にならないよう、早朝、公園遊具を巡る旅へ!
よしみ子さんが幼い頃、近所の公園にタコの形をした滑り台の遊具がある、『タコ公園』と親しまれる思い出がたくさん詰まった公園がありました。
それ以来、「タコ」と名の付く公園は特別なものとなり、ちょっとしたマニアに。
タコの形をした遊具を置く公園は全国にたくさんあるのですが、色が水色や緑色のものがあったり、ハチマキをしていたり、子ダコが近くにいたりと、それぞれに個性があって比べるのも楽しいとのこと。
現在では、タコだけでなくあらゆる遊具に興味が出てきて、公園遊具巡りを始めました。
公園で遊ぶ子どもたちがいない時間帯に巡る必要があるため、活動開始はいつも早朝5時台。
事前にインターネットやSNS等で公園遊具の情報を収集し、行きたい公園を3~5カ所ピックアップ。
到着すると、誰もいない静かな公園で遊具を眺め、いろんな角度で写真を撮り、一人でひっそりと楽しみます。
遊具の写真を検索して見るだけでもニヤニヤしてしまうのですが、現地に行くと新たな発見がいっぱいあります。
仕事や人間関係で嫌なことがあっても、公園遊具巡りをしていると、子ども時代にタイムスリップしたように無邪気に楽しめて、疲れた自分を浄化できるそうです。
巨大さに圧倒される、首都圏の地下神殿ツアー
普段見られないところを見学するのは、大人になってもわくわくするもの。
埼玉県春日部市に『首都圏外郭放水路』という、水害を軽減することを目的とした治水施設があり、見学ツアーが用意されています。
地下に巨大な空間が広がっていて、その姿はまるで"神殿"!
見学ツアーはコースがいくつかある中、よしみ子さんは『迫力満点! 立坑体験コース』(一人3000円、インターネットから事前予約)に参加しました。
まず、郭放水路の仕組みについて、施設の方がパネルや模型、地図を使って説明をしてくれます。
そうこうしながら進んでいくと、ついにお待ちかねの"地下神殿"が登場。
長さ177メートル、幅78メートル、高さ18メートルの壮大な水槽と、林立する59本のコンクリートの巨大な柱からなる空間を前に、まるで人間がミニチュアになってしまったかのような錯覚に陥ります。
最後は、調圧水槽からも見えていた円柱の巨大な穴、立坑の見学へと移動します。
ヘルメットとハーネスを装着し、作業用通路を一周するのですが、約70メートル下が透けて見えるのでかなりスリリングです。
裁判傍聴は、0円ソロ活とは思えない学びの場
仕事の都合で弁護士さんと話をしたり、判決内容を文章で読んだりする機会が時々あり、裁判傍聴に興味をもったよしみ子さん。
無料で誰でも傍聴することができ、事前申し込みは不要だと知り、さっそく飛び込みます。
霞が関にある『東京地方裁判所』に行ってみると、警備員さんがたくさんいて、最初は少々入りにくい雰囲気ですが、一般の人も正面から普通に入って何の問題もありません。
空港のような手荷物検査と金属探知機での検査があり、通過できたら、正面にあるタッチパネルで開廷表(その日の裁判の予定表)を確認します。
裁判所内はスマホなどでの撮影は禁止のため、傍聴したい裁判がどの法廷で何時に開廷されるか、持参したメモ帳に書いておきます。
初心者には刑事事件の新件(その日から裁判が始まるもの)がおすすめです。
初公判となるため、事件の全体像や大まかな裁判の流れが把握できます。
平日は通常、毎日裁判が行われているため、思い立ったその日に行けることもメリットです。
ただ、傍聴を希望する人が多い事件は、事前に傍聴券が必要で抽選の場合があります。
軽い気持ちで臨めるソロ活ではありませんが、戒めや、自分を見つめ直す機会になります。