よしみ子さんの初著書『ソロ活はじめました! 独身アラサー派遣OLが生活費15万円でも毎日を世界一楽しむ方法』(KADOKAWA)より、一部を抜粋・再構成してお届けします。
ここ数年、単独でさまざまなことを楽しむ活動 "ソロ活"が注目されています。インスタグラムで10万人のフォロワーを抱えるよしみ子さんの著書から、 "ソロ登山"をピックアップ! ひとりで臨むからこそ気を付けるべきことをお伝えします。
【前回】生活費15万円の独身アラサー派遣OL・よしみ子さん。休日を楽しみつくす「ソロ活」3選
まずは低山から始めて、絶対に安全最優先!
よしみ子さんにとってライフワークとなっている"登山"。
初めてのソロ登山かつ性格がマイペースな人は、目安として片道1、2時間ぐらいの、登山客が多く、簡単なコースのある低山がおすすめです。
晴れの日、そして明るい時間帯に登ることもポイント。
よしみ子さんの初ソロ登山は、東京都八王子市と神奈川県相模原市の境界にある、727~855メートルの陣馬山と景信山の縦走。
以前、友人と登った高尾山とは違う険しさはありながらも、体力的な辛さすら楽しく感じる状態に。
頂上で富士山を眺めながら食べるなめこ汁は、得も言われぬ幸せでした。
しかし、低山だからと油断し、街歩き用のスニーカー、スキニージーンズという、今では考えられない服装で登ったため、パンツは砂だらけになるは、足は痛くなるはで大変なことに。
適切な装備の知識が圧倒的に足りていませんでした。
ソロ登山に限らず、山に危険はつきもの。
初心者は、まず装備を整え、非常時に周りにSOSを出せるよう登山客の多い山を選び、簡単なコースから挑戦して、ちょっとずつレベルを上げていきましょう!
1000~2000メートル級は、緻密なプラン立てが必須
低山に慣れてきたら、徐々に難易度をアップ。
次によしみ子さんが選んだのは、片道5時間、2000メートル級の雲取山。
果敢に挑んだものの、"日帰り"にしたことで大きな失敗に......。
雲取山の鴨沢ルートピストンのコースタイムは、往復で9、10時間と、長時間の登山ですが、登り始めたのが8時。
昼休憩や景色を楽しむ時間を勘定に入れておらず、コースタイムよりは早く登れるだろうと過信し、17時前に戻って来られればOKと軽く考えていました。
道中は眺望がないため延々と同じような景色が続き、モチベーションが上がらず、山頂に着いたのは13時。
本来なら復路に最低5時間を見ておかなければならず、季節は春で17時頃には山の中が暗くなってしまうため、すでに危険信号なのですが、昼食後もゆったりしていたよしみ子さんは、14時になってようやく事実に気づきます。
ソロ登山は、怪我や道迷いに本当に気をつけねばならないのに、焦って走りながら下山という、自らリスクを招く行動をとる事態になりました。
2000メートル級にもなってくると、綿密なプラン立てと十分な体力が必要です。
午前中には山頂に到着し、15時頃には下山できるような一日の行程表を作れば、何かアクシデントや遅れが出てきても、明るいうちに下山できます。
そうなると朝6時前にスタートしなければならないこともあるので、前日から近場に宿泊するのがベストです。