【本作を第1回から読む】【マウンティングとの正しい付き合い方】「ワイン愛好家マウント」は一流こそ実践する
『人生が整うマウンティング大全』 (マウンティングポリス/技術評論社)第2回【全3回】
SNSの普及により、自身の充実した生活をアピールしやすくなった現代。そこでは「マウンティング合戦」があちこちで繰り広げられています。マウンティングによって精神は疲弊する。でも、マウンティングで得られる承認欲求には抗えない...。『人生が整うマウンティング大全』(技術評論社)は、マウンティング研究家として情報発信に取り組んできた著者が、マウンティングノウハウを伝えるために記した1冊。「マウンティング地獄」から脱出し、マウンティングとの正しい付き合い方を学びましょう!
※本記事はマウンティングポリス 著の書籍『人生が整うマウンティング大全』(技術評論社)から一部抜粋・編集しました。
一流のエリートが駆使する「ステルスマウンティング」
通常のマウンティングは、自身の能力や地位を誇示するためにおこなわれることが多く、だれもがその背景にある意図を容易に理解できるものだ。一方、「ステルスマウンティング」は、一見するとそれがマウンティングであるとわかりづらい点に大きな特徴がある。
対人コミュニケーションにおいて、ステルスマウンティングは極めて重要なスキルである。ステルスマウンティングを活用することで、自身の能力や地位を自然な形で相手に対して示すことができる。
ステルスマウンティングは、ビジネスパーソンの中でも特にエリート層によって用いられる手法である。彼らの多くは、絶え間ない自己アピールが求められる厳しい環境下に身を置いている。そのため、ステルスマウンティングを活用し、自身の能力や成果をさりげなくアピールすることで、他者との差別化を図る必要があるのだ。
実際にステルスマウンティングをおこなう際には、相手が話しているトピックに関する自身の成果や知見などをさりげなくアピールすることが重要なポイントとなる。ここでは、エリートが活用するステルスマウンティングをいくつかのパターンに分類したうえで、そのひとつ「自虐マウンティング」の事例を解説していく。