アンチエイジングのエキスパート・南雲先生が掃除を極めた! "南雲流掃除術"の極意とは?

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「1日1食」「ゴボウ茶」「水シャワー」など独自の若返りダイエット健康法で、メタボ体型から20歳以上若返り、還暦を過ぎてもなお若々しさを維持するアンチエイジングのエキスパート・南雲吉則先生。今、南雲先生が極めた掃除術が話題になっています。合理的で何より体にいい"南雲流掃除術"とは? その極意を伺いました。

 

キレイにすべきは体外環境と体内環境

「私たちの体はミミズのように1本の管でできています。ミミズが畑の中を進んでいくとき、畑の土が体の中を通っていきます。その土が汚染されていたら、ミミズは生きていけない。同じように私たちを取り巻く環境が汚れていたら、健康に生きていくことはできないのです。そのためには、"環境"を整えることが大切です」と南雲先生。

私たちを取り巻く環境といえば、地球環境問題が頭に浮かびます。「温暖化や自然破壊などには皆さん非常に関心を持たれていますが、最も身近な体外環境は生活環境です。生活空間がゴミやホコリで埋めつくされ、タバコの煙や合成洗剤にまみれていたら、健康にいいわけがありません」
つまり、家が汚れていれば病気になりますが、家を掃除すれば健康になる、ということです。

 

掃除を"家事"ではなく"作法"とする

掃除と聞くと、どうしても「面倒くさい」「大変」「疲れる」と思いがちです。それは、掃除を大きな作業としてとらえているから。小さな一連の動作にしてしまえば、大仰に構えることなく、自然な習慣として身につきます。

何も考えずに行なう動作――南雲先生は、それを「作法」と呼びます。

「飛行機のトイレを使うと、手洗いのところに『次に使う人のためにシンクを拭いてください』と書いてありますよね。自分が汚したら、自分で拭く。それは次に使う人に不快感を与えないようにする思いやりであり、作法です。自宅のトイレや浴室も同じ。次に使う家族が気持ちよく使えるようにするための行為は掃除ではなく、作法です」

トイレに行ったら手を洗う。靴を脱いだら揃える。動作の一部となっていることは、考えるより先に体が自然と動きます。汚したらキレイにする、その行為も作法として身につけてしまえば面倒ではなくなります。

「そのためには、できるだけ簡単で、すぐできて、作業に苦痛がないこと。掃除を一連の動作として行なうことが大きなポイントです。お風呂に入ったら体を拭いたバスタオルで浴槽や洗い場を拭く、ついでに髪にドライヤーをかけたとき床に落ちた毛も拭き取る、と流れるような動作として掃除していけば『風呂掃除の日』はなくなりますよ」

 

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浄・不浄の結界をつくらない

トイレに置いてあるスリッパ。その意味を考えたことはありますか。
「あれは『トイレの床は不潔なので履き替えてください』という意味です。トイレを不浄な場所とする人はトイレを汚く使います。便器や床を尿で汚しても知らんぷり。でも、そのスリッパは清潔でしょうか。便器をこするブラシは?」

キッチンで使うスポンジやふきんも同様です。食器洗い用と排水口洗い用のスポンジを使い分けたり、お手拭きと台ふきんと食器拭きを使い分けたり。ここは不潔、ここは清潔という境界線をつくるからものが増え、片づけや整理が煩雑になるのです。

「浄・不浄の結界(境界線)をつくるのは人間です。すべてのものを平等にキレイにしていけば、結界はなくなります。掃除はますますしやすくなり、家じゅうどこも快適に」

掃除を一連の"作法"として身につけ、家じゅうを清潔に快適に保てば、体も心も病気知らず! こんなにいいことはありませんね。まずは掃除=面倒というイメージを捨て、南雲流ポジティブシンキングで生活環境を快適にしませんか。

※写真提供・参考文献...『ドクター南雲の部屋とからだのお掃除術』(WAVE出版)

 

次の記事「あの南雲先生が家も体もキレイになる掃除術を指南! 「常備すべき洗剤は2種類でOK」(2)」はこちら。

文/岸田直子

アンチエイジングのエキスパート・南雲先生が掃除を極めた! "南雲流掃除術"の極意とは?
南雲吉則(なぐも・よしのり)先生

ナグモクリニック総院長、医学博士。1955年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。「女性の大切なバストの美容と健康と機能を守る」をモットーに、乳房専門のナグモクリニックで乳がん手術、乳房再建術を行なうかたわら、ベストセラー、テレビ出演多数。

 

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