こんにちは、イラストレーターのざわじまれなです。
夫は北アメリカ大陸の北西端にある、アラスカ州出身。
アメリカのラストフロンティアといわれる大自然が広がる州です。
アラスカは、大自然の恵みが詰まった天然シーフードの宝庫!
その魅力を伝えていきます。
今回のテーマは「すけそうだら」です。
みなさんは「すけそうだら」というお魚を知っていますか?
日本では北海道をはじめとした北日本近海でも少し漁獲されていて、水揚げのある地域では、冬に魚そのままの姿で見かけることもあります。
「すけそうだら」は個性を主張しない淡白なやさしい味わいが特徴の白身魚。そのため様々な水産食品に加工されて、私たちの食生活を支えてくれています。
魚の名前をうたっていないことが多いものの、例えばすけそうだらのすり身はカニカマやちくわ、かまぼこ、魚肉ソーセージなどの水産ねり製品の原料に、フィレ(身の部分)は「白身魚」をうたった冷凍食品やサンドウィッチの「フィッシュフライ」などに使用されています。
某有名ハンバーガーチェーンの、あの「フィッシュ」バーガーにもすけそうだらのフィレが使われているのだそう!
さらに、すけそうだらの卵は明太子やたらこの原料として活用されています。
アラスカでは、漁獲したすけそうだらを、獲れたての鮮度を保ったまま処理して急速冷凍しているのだとか。これが最終的に食品に加工される際に重要な品質のポイントとなるのだそうです。
また、アラスカ産のすけそうだらから作られるすり身は、真っ白な身の美しさと、すり身を蒸し上げた時のぷりぷりとした食感、クセのない風味で「プレミアム」なすり身原料として高く評価されています。
アラスカでは様々な種類、グレードのすり身を分けて生産しているため、メーカーさんたちは自分たちが作ろうとしているねり製品に合った原料を選んで使用できます。そういう点からも、アラスカ産のすけそうだらは日本の水産ねり製品業界において欠かせない存在なんですね。
さらに、アラスカ産すけそうだらを原料に使ったねり製品は、栄養面でのメリットも豊富!良質なタンパク質を多く含む上、低脂質・低カロリーなので、手軽に食べられるシーフードとして、お子さんのおやつにもぴったりです。
ある研究(※)では、アラスカ産すけそうだらに含まれる速筋タンパク質を継続的に食べることで、年齢や日常的な運動量にかかわらず、筋肉量が増加したという結果が証明されています。毎日の食事に、ねり製品をおいしく取り入れるだけでいいというのはうれしいですね。
※出展:ニッスイHP
アラスカでは、漁業や豊かな海の恵みを守るために、州の憲法で「水産資源などの天然資源のサステイナビリティ」を掲げていて、60年以上も前からずっと様々な取り組みを行っています。州の法律によってヒレのついた魚の養殖が禁じられているので、アラスカ産のすけそうだらはすべて天然!恵み豊かな大海原で育った、おいしくて地球にもやさしいシーフードなのです。
アラスカで漁獲されるすけそうだらは、あらゆる部位を余すところなく活用されています。すり身やフィレ、卵のほかに、白子や胃袋なども、丁寧に加工処理されて珍味などのおいしい食品になります。その他、食品加工で残った部分は飼料として、抽出された魚油なども、サプリメントの原料として使用されます。
捨てるところがないくらい活用されていて、すごいですね!
今回は、そんなアラスカ産のすけそうだらのすり身を原料に使った「カニカマ」の簡単レシピを紹介します!
子どもから大人まで、みんなで楽しく食べられる一品です。
ちなみに「カニカマ」は、アラスカ州をはじめとするアメリカはもちろん、世界中でよく食べられていて、スポーツ観戦のお供や、サラダのトッピングとしてよく食卓にあがるとか。カニカマって実はグローバルな食べ物なんですね~。
余談ですが私は幼い頃に「アラスカ」という名前のカニカマが好きでよく食べていたので、私の「アラスカ」に対する最初のイメージはカニカマだったのですが、まさかアラスカとこんなご縁で結びつくとは。笑
※下記のレシピで使用したのは、全国のコストコで購入可能なアラスカ産すけそうだらを原料に使ったカニカマ「スケソウダラのすり身スティック」です。
■『カニカマサラダ(ディップ)』の作り方
【材料(2人分)】
カニカマ...50g
きゅうり...1/2本(50g)
紫玉ねぎ...1/8個(25g)
(ドレッシング)
ディル...1/2~1パック
マヨネーズ...40g
レモン汁...大さじ1/2
砂糖...小さじ1/2
塩...少々
ブラックペッパー...少々(多め)
ガーリックパウダー...少々
クラッカー(リッツ)...適量
【作り方】
1. カニカマは裂いて1~2cm幅に切る。きゅうりは5mm角に切って軽く塩(分量外)をして、5分おき、水分を絞る。紫玉ねぎは5mm角に切り、5分程水にさらして水気を軽く絞る。
※写真は倍量で作っています(以下同)
2. ドレッシングの材料を全て混ぜ、1に混ぜ合わせる。
※ディルは好みにあわせて量を調整してください
3. 2をクラッカーにのせていただく
材料を切って、ドレッシングと和えて、クラッカーにのせるだけのお手軽レシピですが、カニカマのぷりぷりの食感とおいしさ、クラッカーのサクサク感が相まっていくつも食べてしまいました。
本当にとっても美味しかった~!
「アメリカではカニカマをImitation crab(カニの模造品)なんて呼んだりするけど、これは模造品と呼ぶのが失礼なくらいだね」と話しながら、夫も食べる手が止まらない様子でした。
皆様もぜひ試してみて、アラスカ産すけそうだらの天然の味を楽しんでみてくださいね!
作=ざわじまれな
【毎日が発見ネット/PR】