各種のミネラルやβカロテン、ビタミンＣなどを豊富に含む「梅」。さらにレモンと並んでクエン酸の含有量が高く、疲労回復効果が絶大なんです。そこで、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに教えていただいた「まろやか梅酢」をご紹介。今回は「まろやか梅酢」の作り方をお届けします！
村上式！冷凍梅で作る「まろやか梅酢」
冷凍梅を砂糖と酢で漬けた「まろやか梅酢」は、そのまま水で割って飲んだり調味料として活用します。
爽やかな風味で食欲増進、梅と酢の効果も得られる便利な梅の保存食です。
梅を冷凍して使うことと電子レンジを活用することで、わずか半日で完成します。
大さじ１あたり24kcal／塩分0g
材料（450ml瓶１本分）
冷凍梅...100ｇ
氷砂糖...100ｇ
りんご酢(または好みの酢)...200ml
①瓶に氷砂糖を入れ、梅を加え、酢を注ぐ。
②ふたはしないで電子レンジ600Wで30秒加熱する。
③浮き上がり防止にラップをじかにかぶせ、ふたをする。常温に12時間おいたらできあがり。
●常温で１年間保存可能
●１日に大さじ１～２杯を摂ると健康効果大
【アドバイス】
加熱後、氷砂糖が溶けないときは乾いた箸でかき回す。
氷砂糖は上白糖、きび砂糖や黒糖に代えてもよいが、溶けにくいのでかき回す。
猛暑日が続くときは冷蔵保存がおすすめ。
梅を冷凍すればいつでも作れます
青梅は洗って竹串などでへたを除き、ペーパータオルで水分を取り、ポリ袋に入れて冷凍します。
冷凍すると繊維が壊れ、栄養分が酢に溶け出しやすくなり、漬ける時間も短縮されます。
冷凍梅があれば、一年中いつでもまろやか梅酢を作れます。
漬けた梅で「簡単梅ジャム」
漬けた梅の実は水溶性食物繊維のペクチンが豊富です。
ペクチンはコレステロールが吸収されるのを防ぎ、腸の調子も整えます。
大さじ１（18ｇ）あたり37kcal ／塩分0g
材料(できあがり125ｇ)
梅酢の実...60ｇ（上記まろやか梅酢1回分）
水...70ml
砂糖...110ｇ
作り方
① 耐熱ボウルに梅の実と水を入れ、両端をあけてラップをし、電子レンジ600Ｗで3分加熱する。
② 別の耐熱ボウルに柄付きざるをのせて①をあけ、梅を木べらでつぶしながらこす。
③ 砂糖を加えて混ぜ、ラップはかけずに電子レンジ600Ｗで3、4分加熱する。
④ 熱いうちに瓶に詰め、ふたをする。
パンに塗るだけでなく、市販のワッフルに生クリーム、アイス、チョコレートシロップと共に梅ジャムを添えて。
梅の爽やかさが引き立つ、デザートになります。
取材・文／石井美佐 撮影／スタジオCOM（中野正景・江口 拓）
