子どもの結婚式。正しい席次は? 親族の役目とは?/知らないと恥をかく 50歳からのマナー(4)

「挨拶」で感謝を伝えるのも親族の役目

結婚式が終わればいよいよ披露宴。

新郎新婦のために足を運んでくれた方々に、丁寧に感謝の気持ちを伝えることも、親族の大切な役目です。

披露宴開始時、披露宴中、そして披露宴終了時。

新郎新婦を見守ってくれた方々への感謝を、丁寧な挨拶を通じて伝えましょう。

披露宴開始時の挨拶

招待客が披露宴会場にいらっしゃる前に、会場の入り口に並びます。

そして、すべての参列者に御礼を伝えます。

わが子の友人や仕事関係者など、たとえこの日が初対面の相手でも、日頃お世話になっていることへの感謝を伝えましょう。

披露宴中の挨拶

乾杯のあと、招待客への挨拶回りを行います。

ただし、スピーチや余興、VTR上映中、新郎新婦のお色直しやケーキ入刀、キャンドルサービスなどの演出の妨げにならないよう、事前にプログラムの流れを把握しておくと良いですね。

挨拶回りの順番は、まずは、こちら側がご招待をした主賓の方、職場の上司、ご友人など、時間的に余裕があれば、先方の主賓や親族へもご挨拶をしましょう。

披露宴終了時の挨拶

披露宴が終了するときも、招待客のお見送りを丁寧に行います。

参列していただいたことへの御礼、さらには祝福くださったことへの御礼を、おひとり、おひとりに心を込めてお伝えします。

「両家代表謝辞」を引き受けた場合

披露宴のプログラムに「両家代表謝辞」が組み込まれていることもあります。

あなたが謝辞を述べることになった場合、まずは「ご多用の中、出席くださったことへの感謝」を招待客全員に伝えます。

それから、新郎新婦の今後を見守っていただけるように、お願いする言葉を述べましょう。

招待客のアルコールが進んでいることも多いですから、感情的になって長くなりすぎないよう、短く終えるのがポイントです。

「感謝の手紙」ではハンカチを用意

披露宴のメインイベントとして、新郎新婦から「両親への感謝の手紙」を読み上げられることがあります。

新郎新婦だけでなく、親族にも注目が集まるメインイベント的なシーンのひとつです。

あなた自身が皆さんから見られていることをしっかりと意識して、表情や態度、姿勢、また事前に身だしなみのチェックをして臨みましょう。

感動とわが子を送り出す寂しさとが混じり合い、涙が頬を伝うこともあるでしょう。

あらかじめ白いハンカチを用意して、涙が出たらさりげなくぬぐうと美しいですね。

女性はレース付きでお化粧崩れのしない素材のハンカチがおすすめです。

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西出 ひろ子
マナーコンサルタント、一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。300社以上のマナー・人財育成コンサルティング、延べ10万人以上の人材育成を行う。著書・監修書に『あなたを変える美しい振る舞い』(ワニブックス)など著書累計100万部を超える。

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『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』

(西出 ひろ子/ワニブックス)

企業人から俳優をはじめ、数々のマナー指導をしている「マナー界のカリスマ」が監修。若い頃に知った『マナー』、もしかしてもう使えないかも…!? 結婚式やお葬式、仕事などで“立場"が変わったとき、恥をかかないために“これだけは"知っておきたいマナーを、豊富なイラストとともにわかりやすくお伝えしています。

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※この記事は『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(西出ひろ子/ワニブックス)からの抜粋です。

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