悪徳業者はどこの業界にも存在します。マンションの退去時やマイホームを建てる際など、高額なお金が動くときは特に注意が必要です。今回は家に関するトラブルと、どうにか回避したエピソードをまとめました。万が一、トラブルに巻き込まれたときの参考になるかもしれません。
１：退居費用が敷金の2倍以上!? 弱みにつけこむ不動産管理会社を撃退！
「賃貸住宅を退去する際、管理会社に部屋を確認してもらうことに。すると、いかつい男性がやって来て『こりゃひどい！』『汚い！』と連発。嫌な予感はあたり、請求された退去費用は30万円。『敷金として12万円入れている』『経年劣化を考慮してほしい』と交渉したのですが、取り合ってもらえず...。調べると過去にも同じような水増し請求をしていたようで、『弁護士に相談しました』とメールに書いたところ、あっさり8万円まで減額されました」（43歳・ぴっぴさん）
「女性だから強く言えない」「面倒な裁判は起こさない」と、弱みに付け込んで法外な費用を請求するなんて許せません。裁判に至る前に解決してよかったです。
２：管理会社の変更で退去費用が爆増！「それならば住人全員に相談します！」
「マンション退去時の話です。最初の契約書によると、退去時に必要なのは『ハウスクリーニング代』のみでしたが、実際に請求されたのはその他いろいろが追加され、合計10万円以上！ 途中で『管理会社が変わった』と連絡をもらっていましたが、退去費用の増額はありなの!? 新しい管理会社は『仕方ない』の一点張りなので、『弁護士に相談します。マンションの住人にも事実を話して全員で抗議するようにします』と伝えたところ、折れてくれました」（44歳・みかんさん）
泣き寝入りしていたら、戻ってくるはずの敷金が戻ってこないこともあるなんて、恐ろしい話ですね。契約内容のチェックは入念にしておくべきだと痛感させられます。
３：キャンセル不可!? 客の弱みにつけこむ姑息なハウジングメーカー
「15年前にマイホームを建てたときのこと。あるハウジングメーカーさんが紹介してくれた土地を気に入り、しかも自由設計ができるということなので依頼。しかし、間取りも建具の色も勝手に決められていく始末。『キャンセルしたい』と伝えると、『周辺の土地はうちで管理しているので、このあたりでは家が建てられなくなります』と脅し文句を！ 後日、ある不動産会社がその土地を売っていることを知ってキャンセルし、別のメーカーと一緒に納得できるマイホームを建てました」（46歳・おかあさん）
すぐにばれる嘘をつく会社があることにびっくり。キャンセルして正解でしたね。一生に一度の大きな買い物ですから、信頼できるハウジングメーカーと後悔のない家づくりがしたいところです。
４：800万円かけて、手抜き耐震リフォーム!? プロの一言で救われた！
「義妹の話です。結婚を機に古民家を購入し、耐震対策を兼ねたリフォームを依頼。ある日、知人の建築士が工事の様子を確認すると異変に気づいたそう。『あまりにも振動に弱そうで、耐震補強ができていないのでは？』と言われたので、念のため耐震診断を行うと、なんと結果は不合格！ その後、建築士の正式な意見書と耐震診断の結果を持って、施工を行った工務店に耐震補強に追加工事費用を請求できたとのことで一安心ですが...」（52歳・とらとらさん）
その建築士の方がいなければ、手抜き耐震リフォームされた家に住むところでした。耐震対策は生命の安全に関わることですので、自分に知識がないのなら、第三者の目も必要かもしれません。
５：賃貸マンションで浸水トラブル。「本当に水が出ました？」と疑われ...
「以前借りていたマンションの話です。嵐の影響で浸水して寝室がびしょびしょに。管理会社に連絡すると、業務委託らしい高齢の男性やマンションを建てた業者が調査に来たのですが、『遅刻してくる』『汚い作業着で部屋に上がる』など、とにかく不信感だらけ。それから2週間以上も連絡がなく、ようやくあった電話では『そもそも本当に水が出ました？』と耳を疑うような発言...。散々待たせた挙句、嘘つき呼ばわりするなんて！」（48歳・ミリーさん）
浸水トラブルが対処されないままだと、落ち着いて暮らせません。それなのに、管理会社に不誠実な対応をされ、マナーのなっていない業者が上がりこんできて、さらに疑われたら怒りも爆発です！
今回のエピソードに登場したような悪徳業者に対しては、自分だけで解決しようと思わず、弁護士や専門家など、第三者に介入してもらうのも効果的かもしれませんね。
