思い出しても腹が立つ...! 客の弱みにつけこむ姑息なハウジングメーカー

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:おかあ
性別:女
年齢:46
プロフィール:地方都市に5歳年下の夫と中学生の息子、小学生の娘と暮らす、まだまだ子育て真っ盛りの会社員です。

思い出しても腹が立つ...! 客の弱みにつけこむ姑息なハウジングメーカー 47.jpg

15年前、マイホームを建てるために、たくさんのモデルハウスを見学しました。

その結果、自由設計が可能な点と、紹介してくれた土地を気に入ったことから、某ハウジングメーカーにお願いすることにしました。

ところが、自由設計をうたっておきながら、「洗面所にパウダースペースを作ってほしい」と伝えたところ、「できない」という言い訳が目立ち始めました...。

「来客も使う場所にプライベートなスペースを作るのはどうかと思うのでやめておきますね」

「琉球畳がご希望でしたが、琉球畳はもう流行ってないので和畳にしますね」

こんな具合に、相談の余地なく希望をことごとく却下し、「障子の枠はこれにしますね」「風呂場の壁は黒にしますね」など、自由に選べるはずが、勝手にどんどん決められるのです。

「これはやめた方がよいのでは?」とか「こちらにしてみては?」とアドバイスするのではなく、一切聞く耳を持たず一方的にメーカー側の都合を押し付けて来る態度に、徐々に不信感を抱くようになりました。

そこで、「キャンセルしたい」とメーカーに伝えるとこんなことを言ってきました。

「キャンセルはできますが、土地はうちの土地なのでキャンセルするとこの土地には建てられなくなりますけど、それでもいいんですね?」

「人気の土地なのでキャンセル待ちをしている人に、今すぐ売りますね」

「この土地一帯はうちが管理しているので、他を探しても、周辺にはどこにも建てることはできないと思いますよ」

などと、脅しのようなことばかり並べ立てられました。

気に入った土地だったので、かなり悩みましたが、一生に一度の大きな買い物をこのメーカーに任せたら悔いが残ると思い、泣く泣くキャンセルすることにしました。

新たにハウジングメーカーを探す気力もなくなり、これで良かったのかなぁと、手放した土地のことをクヨクヨと考えていました。

しかし数週間が過ぎた頃、とある不動産会社の折り込みチラシの中に例の土地が掲載されているのを見つけたのです。

驚いて、すぐにその不動産会社に連絡しました。

するとその土地は不動産会社が管理している土地で、近隣のハウジングメーカーに土地を探している顧客がいれば、紹介してほしいと依頼しているだけである、とのこと。

しかも、個人とも直接契約できるとのことでした。

結局、先に土地だけ購入し、そのあとにゆっくりハウジングメーカー探しをして、納得のいくマイホームを建てることができました。

それでも、土地を気に入っているという、こちらの弱みに付け込んで堂々と嘘をついたハウジングメーカーの態度に対しては、今思い出しても腹が立ちます!

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