意外と簡単! 料理の幅が広がる温泉卵の作り方。「電子レンジ」と「鍋」で失敗しないコツも紹介

とろりとした白身とねっとりとした黄身の温泉卵が大好き! という方は多いのではないでしょうか。最近では、温泉街に行かずとも一般的なスーパーで手に入れられますが、コツさえつかめば家でも簡単に作れます。そこでこの記事では、失敗しない温泉卵の作り方を紹介します。温泉卵は使い勝手が良く料理の幅も広がるので、作り方をマスターして毎日の料理に加えましょう。

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温泉卵とは? 半熟卵と何が違う?

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そもそも、タンパク質が主成分の卵には加熱すると固まる性質があり、黄味と白身とでは固まる温度が異なります。

加熱して最初に固まり始めるのは白身部分です。

白身は約60度で固まり始め、約80度で完全に固まります。

一方、黄味が固まり始めるのは約65度で、完全に固まる温度は約70度です。

温泉卵も半熟卵もこの特徴を利用して作られているため、独特の仕上がりになるのです。

■温泉卵は全体的にとろりとしている状態

温泉卵は加熱すると固まる卵の性質を上手に利用して、約70度の一定温度に浸して作ります。

卵の黄味と白身は固まり始める温度が異なるため、約70度で一定時間加熱すると黄身は半熟で白身は固まり始めたやわらかな状態になるからです。

温泉のお湯や蒸気を利用せず作ったものでも、全体的にとろりとした状態になった卵を一般的に「温泉卵」と呼びます。

温泉卵も半熟卵も黄身が半熟なのは共通していますが、どの部分が違うのでしょうか。

■温泉卵と半熟卵の違いは「白身が固まっているかいないか」

温泉卵と半熟卵の違いは、白身が固まっているかいないかです。

それぞれ作り方が異なるため、温泉卵は黄身も白身もとろりとした食感、半熟卵は黄味だけがねっとりとした半熟の状態になります。

半熟卵は白身が先に固まる性質を生かし黄味が半熟になりやすいよう、沸騰させたお湯に入れて8分ほどゆでて作ります。

水からゆでると水の量や沸騰時間に左右され、仕上がりにばらつきが出やすくなるため注意が必要です。

沸騰したお湯であればこれらの影響を受けにくく、理想の固さ仕上がります。

【電子レンジ&鍋で簡単】温泉卵の作り方
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温泉卵は卵を一定の温度に浸すことで、家でも簡単に作れます。

ここでは、電子レンジと鍋で温泉卵を作る簡単な方法を紹介します。

できあがった温泉卵は、ねぎやポン酢、めんつゆなどをかけてそのまま食べたり、ハンバーグや丼ものに添えて食べたりするのもおすすめです。

■電子レンジを使って温泉卵を作る方法

Mサイズの卵1個と直径7~8cm、深さ5cm以上ある耐熱容器(口の狭いものがおすすめ)、または電子レンジ対応のマグカップを用意します。

容器の中に卵を割り入れ、卵の表面が完全にかぶるくらいの水を注ぎます。

加熱で黄身が破裂しないよう、つまようじで卵の数カ所を突いて穴を開けておきましょう。

ラップをかけて(器のサイズによっては不要)電子レンジに入れ、600wで40~50秒、500wなら50~60秒ほど加熱します。

初めて作る場合は500wで40秒ほど加熱し、様子を確認しながら10秒ずつ追加で加熱すると失敗しません。

好みの固さになったら、容器の中の水を捨ててできあがりです。

■鍋を使って温泉卵を作る方法

鍋で作る場合の材料は、Mサイズの卵4個です。

冷蔵庫から出してすぐの卵は割れる原因になるため、室温に戻しておきます。

鍋の8分目まで水を入れて70度くらいのお湯を沸かしたら火を止め、卵をそっと入れて30分程度放置してできあがりです。

さらに時短したい場合は、鍋で水を沸騰させて火を止めたところにそっと卵を入れ、12~15分ほど放置しましょう。

放置時間によってトロトロ具合が変わります。

加熱後は完全に冷めるまで冷水に浸けたらできあがりです。

温泉卵の保存期間

温泉卵を作るために冷蔵庫から取り出した卵は、室温に戻ったらすぐに加熱しましょう。

常温で長時間、放置してはいけません。

できあがった温泉卵は、殻を割らない状態であれば、冷蔵庫で3~4日間保存が可能です。

ただし冷蔵保存した温泉卵は、黄身が少し固めになります。

できたての方がおいしく食べられるため、温泉卵を作る際は食べられる分のみ作るのがおすすめです。

※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。

温泉卵の作り方をマスターして、いつもの料理をワンランクアップさせよう
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とろりとした独特の食感が魅力の温泉卵は作るのが難しいイメージがありますが、一定の温度で放置するだけと作り方はいたって簡単です。

ただし電子レンジで作る際は、卵を爆発させないように穴を開けるなど、作り方には注意を払いましょう。

温泉卵の作り方をマスターして料理に添えるだけで、いつもの料理がワンランクアップするはずです。

 

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