椿油と卵白で髪のお手入れ。傷んでいた髪が元気になりました!
「カラーリングをしているので、若い頃からパサつきが悩みの種でした。いろいろなシャンプーを試しましたが効果を感じられなくて、たどり着いたのが椿油と卵白です」
テレビ出演や舞台で人前に立つことが多い、女優の中田喜子さんが、とっておきの髪のお手入れ法を教えてくれました。
夏に紫外線を浴びてダメージを受けてしまったときや、パサつきやごわつき、さらに、年を重ねるごとに失われがちなコシや弾力も、この二つで解決しているそうです。
「椿油でお手入れを始めたのは35歳のとき。手に取って髪にたっぷりと付けたら、乾いていた髪がぐんぐん油を吸っていくのを実感できたんです。油分が足りていなかったんですね。周囲の人に〝どんなケアをしたの?"と聞かれるくらい潤って、質感まで変わり、それからはテレビ映りも良くなったみたい」
人の皮脂成分にあるオレイン酸を多く含んでいるという天然の椿油は、中田さんには欠かせないトリートメント剤。いまも、カラーリングをしに美容院に行く前日には必ず、以下で紹介しているやり方を続けて艶を保っています。
一方、卵白はシャンプー代わり。
「昔よく、白くて長い艶々のひげをたくわえたおじいちゃんがいたでしょう? なぜきれいだったかというと卵白で洗っていたからなんですって。私が通っていた皮膚科の先生も頭皮に卵白がいいと言っていました」
卵白に含まれる酵素には抗菌作用が。頭皮の雑菌を防げる上、アルブミンというたんぱく質が髪にハリとコシをもたらすといいます。
「お湯を使うと固まってしまうから、水ですすがないといけないの。寒い冬はそれだけがちょっとね(笑)」
◎卵白
シャンプー代わりに。髪の栄養補給にも
1~2個分の卵白をボウルで軽く泡立てて手に取り、髪を洗うだけ。洗い終わって水ですすげば、汚れと頭皮の余分な皮脂がきれいに取れてすっきり。お湯ですすぐと卵白が固まってしまうので気を付けます。また、卵アレルギーのある方は避けましょう。
◎椿油
たっぷり付けて1晩置くのが中田さん流。翌日にはしっとり
洗髪後、髪をドライヤーで軽く乾かし、まだ少しぬれているかなという状態でスタート。手のひらに椿油を取り、髪になでつけるように擦り込んで、そのまましばらく置きます。
油分が気になるときは、その後タオルで拭き取るかドライヤーを当てるといいでしょう。「私は髪がべとべとになるくらいたっぷりと付けて、一晩置いておくんですよ」
取材・文/飯田充代 撮影/齋藤ジン