宇野昌磨、坂本花織などが大活躍で幕を閉じたフィギュア世界選手権。写真家が大会で見つめた「表情」

宇野昌磨、坂本花織などが大活躍で幕を閉じたフィギュア世界選手権。写真家が大会で見つめた「表情」 KNB36289.jpg

女子ではもう1枚、イザボー・レヴィトの写真。これが簡単に撮れるという、バレエジャンプです。アメリカに現れたスター候補。アメリカでのフィギュアスケート人気の復活のためにも、順調に育ってほしいものです。

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フィギュアスケート写真というのは、基本的には靴先まで全身を入れるのが正しいものだと思います。もちろんそればかりではつまらないので、上半身アップの写真をバリエーションで入れることは必要なのですが、基本は全身。なぜならばエッジを使って氷上を滑るスポーツだから。そしてそれが特に表れるのがアイスダンスです。今回は、残念ながら撮影ポジションに恵まれず、やむを得ず上半身の写真にせざるを得ないケースが多々あったのですが、全身での写真を見ると、やはり上手なカップルは深くエッジを使っています。取り上げた1枚、チョック&ベイツ組ですが、これは足元まで写っていないと成立しない写真です。

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今回、リード&アンブルレヴィチウス組の演技には感銘を受けました。昨シーズンにも上達ぶりに驚いたんですが、更に上手になっていると感じました。決して派手なリフトがある組ではないんですが、足元の技術でしっかり点数を出しています。正統派のアイスダンスが現代に通用しているお手本のような存在だと思います。一方で、フィアー&ギブソン組のようなカップルも楽しいですし、今回のアイスダンスは、バリエーション豊かで本当に楽しめました。アイスダンスは、写真的にも様々な表現の可能性を感じる競技です。村元&高橋組のおかげで日本でも注目を集めるようになりましたし、今後さらに人気種目になってもらいたいものです。

取材・文・撮影=中村康一(Image Works)

 

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