「聴く人の人生が染み込んでいるのが昭和歌謡ですね」と話すあおい輝彦さん。歌手、俳優として幅広く活躍するあおいさんに、元気に過ごす秘訣を教えていただきました。
当時のヒットソングは年代関係なくみんなで歌えましたね
ジャニーズのメンバーとしてデビュー、歌手としても俳優としても幅広く活躍中のあおい輝彦さん。7月に開催される「永遠の昭和ヒット歌謡オンステージ」では、この日にしか見られない内容が披露されるそうです。
「昭和歌謡は演奏がなくても、みんなで歌いたくなるようなメロディが多いですよね。当時のヒット曲は、年代に関係なく、日本全体で流行していたので、誰でも口ずさめる曲が多く、僕も自分以外の曲を歌う予定です。皆さまと肩をたたき合いながら、二時代前をなつかしく楽しめるステージにしたいです」
一般的には、年齢を重ねるとキーを下げる歌手の方が多い中、あおいさんはデビュー当時から一度もキーを下げておらず、低当時のヒットソングは年代関係なくみんなで歌えましたね音も出るようになったことから音域が広がったそうです。
「デビューしたのが中学生の頃なので、そこからキーを変えていないというと驚かれることが多いです。特に意識して何かをしているわけではないのですが、手洗いとうがいはしっかり行っています。特にコンサート終了後は念入りにうがいをしています。日々の生活でもそうなのですが"健康志向"が強くなり過ぎるとその生活自体がストレスになる気がするので"楽しめること"を優先して健康を気遣うようにしています」
コンサート会場は意外にもホコリが多いそうで、当たり前のことでもしっかりケアすることが体調管理の基本だそうです。
鳥や植物など季節の変わり目を実感しながら散歩しています
毎日決まった内容の運動はしていないと話すあおいさん。
「『水戸黄門』(1988~2000年、三代目助さんを演じた)の撮影のときに、腰を痛めた経験があるので、毎朝、体を起こす前に寝たままでまずストレッチをしてから動くようにしています。腰はもちろん、最終的には肩甲骨周りから全身を動かすようにしていて、もう35年以上実践しています。ほかには、野鳥が大好きなので、自然と触れ合う散歩をすることが多いです。『ツバメが去年より1週間早く巣を作り始めてるな』『ウグイスが3日遅れで鳴き始めた』とか、いろんな発見がありますよ。これも『水戸黄門』の撮影をしていた頃から実践しているので、だいぶ長く続けていますね。宿泊先から撮影所までの道も、片道約1時間かけて歩いて通っていました。裏道を散策してみたり、京都の街ということもありますが気分転換にもなりました」
季節の変化を楽しむための散歩も日課で、楽しめることが続けられる秘訣だそう。ただし食生活だけは意識していることがあるのだそうです。
「味付けだけは、意識していないとどんどん濃くなると思うんですよ。人って慣れてくるとどんどん濃くするでしょ? だから極力、薄め薄めを心がけて素材そのものを味わうようにしています。魚が多く、お米は玄米です。おつまみも自然と和食になるので、お酒も日本酒です」
全ては好きなこと、好きなものを大切に、こだわりを大事にされているあおいさん。ご自身でも家庭菜園をされていて、バジルや絹さやなどだけでも数種類を育てているそうです。
「いい野菜を育てようというより、いい土を作ることが大事だと思います。土が良ければ、もちろん栄養たっぷりの野菜が育ちます。庭で取れるパクチーは、料理して、手をせっけんで洗ってもにおいが取れないほど自己主張が強くおいしいです」
興味がある野菜について、育て方や栽培時期などを調べる楽しみもあると話すあおいさん。
「『命より健康が大事』みたいな生活になったら、意味がないじゃない(笑)。人間は土をそのまま食べても栄養を吸収できません。土の栄養で成長している植物を食べることによって、地球の恵みが得られるんですよね。感謝の気持ちを忘れずに、生命力をいただくのは大切なことだと思います」
食べること、そして食材に対しても感謝の気持ちを忘れることなく、無理のない健康生活を送るあおいさん。
「何でもそうだと思うけど、必死になるより、まずは楽しんでできることから始めてみる、それが健康への近道だと思います。食生活も、運動も、まずは続けることが大切ですね」
【永遠の昭和ヒット歌謡オンステージ】
「青春ポップスとグループサウンズ」をテーマにしたコンサートが開催されます。あおい輝彦さんをはじめ、今 陽子さん、辺見マリさん、真木ひでとさん、タブレット純さんが出演。
開催日:7月19日(金)
会場:サンシティ越谷市民大ホール
住所:埼玉県越谷市南越谷1-2876-1
時間:昼の部12:00開演/夜の部17:00開演
(開場は各30分前)
料全:席指定6,000円+税
問い合わせ先:0570-550-799(キョードー東京)
取材・文/栗山春香