せっかく手作りするのですから、日常の中で役立つ物を。そんな思いでキルト作家のキャシー中島さんがかわいいミニポーチを提案してくれました。そして洋輔さんが作ったのは、ペンケース。大輪のバラを刺しゅうして華やかに仕上げました。お母さまであるキャシー中島さんに差し上げるそうです。
プルメリアの花ポーチ
愛らしいプルメリアの花がアップリケされたポーチは、キャシーさんから、子育て中の次女・ 雅奈恵さんへの贈り物。まだ幼い子どものタオルや小さいおもちゃを入れておいて、出先でさっと取り出せるように。そんな気持ちで作ったそうです。
写真にあるパンダのミニトートバッグは、お孫さんに作ったもの。
「上野動物園にいるシャンシャンの写真を撮って図案を描きました。袋の作り方とサイズはポーチと一緒。どちらもシンプルな形だから簡単なんですよ」
モチーフ違いのポーチとバッグを親子で持てるように...。家族思いのキャシーさんならではの温かい手作りです。
楚々とした花・プルメリアも、レイのようにつなげてアップリケすれば華やか。花の中心をビーズで飾り、明るい色の裏袋を付けています
刺繍のバラモチーフ付き!ペンケース
「母のために作ったペンケースをこの形にしたのは、 母が小物をぽんぽんとあちこちに置いてしまうから(笑)。仕事で使う文房具やちょっとした裁縫道具、化粧品を入れてほしいなあと思ったんです」
身の回りの小物は知らないうちに増えてしまうもの。丸いまちが付いているから、容量は意外とたっぷりです。 「まず、土台布を星模様にパッチワークします。伝統的なエイトポイントスターというパターンなんですよ」
仕上げは刺しゅうで。バラの花を金ラメ糸で刺して袋布に貼り、アクセントにしています。
開け閉めはファスナーで。左右の丸いまちにもキルティングをして、型崩れしない丈夫なケースにしました。
●作り方は2019年2月号で説明しています。便利な図案付きです。
取材・文/飯田充代 撮影/斉藤 亢