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『歩いて旅する、ひとり京都』 (山脇りこ/集英社)第5回【全8回】
NHK「あさイチ」などに出演する料理家でエッセイストの山脇りこさんは、大の関西旅好き。年に4、5回は京都や大阪を訪れるそうです。そんな山脇さんの新刊が、旅エッセイ『歩いて旅する、ひとり京都』(集英社)。 「京都は歩くだけで楽しい街」と語る山脇さんが提案するのは、誰にも気兼ねせず、気の向くままに歩を進める贅沢な旅です。 京都、そして大阪、大津、近江八幡、明石、城崎...、一歩踏み出して"私とふたり"で歩けば、新しい景色やグルメに出合えるかもしれません! 今回は本書の中から、意外にも山脇さんにとって難関だったという「ひとりごはん」の楽しみ方について紹介します。
※本記事は山脇 りこ(著)による書籍『歩いて旅する、ひとり京都』から一部抜粋・編集しました。
昼飲みの名店
「九時五時」は9時から17時まで、自然派ワインと気の利いたあて、ビストロごはんがいただける。このあてがいい。
「焼きナスともずく」は、皮が焦げるまで焼いた私好みの焼きナス、みょうが、もずくが、品のいい出汁につかるようでつかりきらない、このひたひた感がたまらん。できたてハムは生ハムとロースハムの絶妙な間。「シメ鯖」とか「蒸し鶏生姜ソース」といったどこにでもありそうなメニューも想像の斜め上を行く。一方で直球もある。サルシッチャ(腸詰)とバターが香るふわっふわのマッシュポテト、いい。その日の気分と直感で選ぶのが楽しいラインナップなのだ。
ひとりならカウンターに通される。ここでの私の密かな楽しみは、"段取りを追う"だ。調理する動きもさることながら、いくつかの料理を並行してすすめる"スーパー段取り"を目の前で見られる。パスタをゆでている間に、魚を切る、ケンを盛る。パスタのゆで汁は塩気がありおいしいので、寸胴にキープされ、次のパスタもゆでられる。動きに一切の無駄がない。料理好きなら眼福だ。
ちなみにワインは主に自然派。そしてフレッシュフルーツを使ったサワーもすすめたい。スイカサワーはザ・スイカだし、晩かんサワーは甘くなく苦みばしったいい1杯だし、季節ごとにぜひ。








