【京都ひとり旅】清水寺で深呼吸から始まる! 京都は「ひとり朝ごはん」のパラダイス

【京都ひとり旅】清水寺で深呼吸から始まる! 京都は「ひとり朝ごはん」のパラダイス pixta_73073406_S.jpg

『歩いて旅する、ひとり京都』 (山脇りこ/集英社)第8回【全8回】

NHK「あさイチ」などに出演する料理家でエッセイストの山脇りこさんは、大の関西旅好き。年に4、5回は京都や大阪を訪れるそうです。そんな山脇さんの新刊が、旅エッセイ『歩いて旅する、ひとり京都』(集英社)。 「京都は歩くだけで楽しい街」と語る山脇さんが提案するのは、誰にも気兼ねせず、気の向くままに歩を進める贅沢な旅です。 京都、そして大阪、大津、近江八幡、明石、城崎...、一歩踏み出して"私とふたり"で歩けば、新しい景色やグルメに出合えるかもしれません! 今回は本書の中から、意外にも山脇さんにとって難関だったという「ひとりごはん」の楽しみ方について紹介します。

※本記事は山脇 りこ(著)による書籍『歩いて旅する、ひとり京都』から一部抜粋・編集しました。

朝ごはんもまたよし

翌朝はへっぽこながら朝ランへ。早朝から開いている清水寺で清水の舞台をほぼひとり占めして、板張に座り深呼吸。ひとり旅の醍醐味を感じた10年前のあの瞬間をよく思い出す。

暑くもなく寒くもない日で、汗だくでもなければ、そのままの格好にすっぴんで失礼して、朝ごはんへ行くことも。

そう、朝ごはんも充実している京都。スマート珈琲店や、イノダコーヒでトーストやサンドイッチもいいけど、最近は長蛇の列なので、いくつか変わり種を。

レバノン料理「汽(き)」なら、丁寧に作られたファラフェルサンドと地産の野菜が楽しめる。なんで京都でレバノン?と思わなくはないけど、朝8時からやっているし、使われている近郊の野菜が抜群にいいし、ピタブレッドは、今のところここがいちばんおいしい。朝は必ず予約を。五条大橋をすぎて高瀬川あたりまで来るとがらっと雰囲気変わるんだなーと思いながら歩くのもまた楽しいエリア。

なんだろう、裏シブヤならぬ、裏京都とでもいうべきか、独立系の店がぽつぽつあって、最近は五条大橋近辺に勢いを感じる。汽はそのきっかけの店ではないかな。

「小梟(シャオシャオ)」はもっと下った七条よりも南。すぐ近くに古い大人の映画館(本町館)があってちょっとびっくりしたけど、こちらのお店は、女性のお客さんが列をなす大人気店。ひとりならカウンターへ。

朝ごはんは長方形の折敷にぴたり&ずらり並んだ香港粥と小鉢を。数えると小鉢は18種もあった。お好みで、点心3種も付けられる。ある日は、カニ焼売、上海小籠包、海老餃子。映えて、テンション上がりマス。ちなみに、"朝ビー"もOKです。

すぐ近くの、「バインミークイーン」も、もし何度目かの京都ならおすすめしたい。

朝ごはんをちょっと気張って、という選択もあり。京都を代表する料亭「瓢亭」さんで「朝がゆ」どうでしょう。本館は7、8月限定で2名からですが、別館なら3月~11月までひとりでもOK。

とにかく「瓢亭玉子」のためだけでも行く価値がある。なにしろ、江戸初期、まだ茶店だったころから出され、江戸の人々に大人気だったのだそう。かための白身に半熟の黄身、なんでもないのになにかある。夜は季節ごとに変わる八寸の主役として出される、とくべつな卵なのだ。それを朝がゆといただこう。夜は敷居が高くても、朝ごはんなら、ひとりでも気後れしないから、いい。

料亭の朝ごはんなら、和久傳による「丹」さんもある。こちらも白川沿いで風情があるけど、オープンなつくりの店で入りやすい。昼もいい。

朝、昼、夜、「どんな扉もひとりで開けられる」境地にはまだ達していないけど、京都なら、かなり堪能できるようになった。

もう一度言おう、京都はひとりごはんパラダイスだ。

 
※本記事は山脇 りこ(著)による書籍『歩いて旅する、ひとり京都』から一部抜粋・編集しました。
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