小泉孝太郎さん「35歳の時にやっと俳優としてスタートラインに立てた」

小泉孝太郎さん「35歳の時にやっと俳優としてスタートラインに立てた」 1808p036_01.jpg20代で芸能界デューした小泉孝太郎さんも、今年で40歳。新境地に挑んだ主演刑事ドラマも第3シーズンがスタートし、まさに脂ののった活躍ぶりの小泉さん。人気シリーズに成長した役柄や役作りについて伺う中で、お父さまへの思いが溢れ出てきました。

前の記事「小泉孝太郎さん「子どもの頃からスクリーンの中の役者に興味がありました」(1)」はこちら。

 

20代後半の体形を60歳まで維持するために

─―お父さまからの教えで、いまも糧となっていることは?

小泉 "現役首相"の息子という、鳴り物入りで僕は芸能界に入りました。でも実力はないわけです。当時の僕を例えるなら、ちょっとサッカーをかじったことがある人がW杯の日本代表の中に紛れ込んでしまった感じですね。もどかしかったです。「いつか仕事もなくなってしまうんだろう」、そう思ったことをはっきり覚えています。心技体のバランスが整って、やっとスタートラインに立てたと思えたのは35歳の頃です。七光りへの葛藤もいつの間にかなくなっていました。

最近は現場で「孝太郎さんのお父さんって総理大臣だったんですか?」と聞かれます(笑)。父と関係なく自分を知ってもらえる日が来るなんて想像できなかったし、こんなに充実した30代を過ごせるとは、芸能界に入った時には想像できなかったですね。僕は父から、「仕事を全うするためには毎日を地道に積み重ねることが大事だ」ということを学びました。皆さんが知っているのは総理大臣時代の小泉純一郎ですが、僕は総理になる前の時間を、父がどう過ごしていたかを知っている。仕事をする上で、そのことがとてつもなく大きいですね。

 

─―40歳になられて、ここから先は何を目指しますか?

小泉 僕は目標や夢を決めたことがないんです。たぶんこの先の人生でも決めないでしょう。でも自分にこれからどんな仕事の縁があるのかが楽しみですね。先日、40代に何をしたいかと聞かれ、ゴルフ番組と五輪の仕事をしたいと答えました。役者と全然関係ない(笑)。
20代の頃は、正直バラエティーは苦手でした。それがいまはバラエティーも司会も役者も全部が楽しいです。

 

―─お忙しい中で健康管理はどうされていますか?
小泉 20代後半に着ていたスーツを60歳まで着続けたいと思っていて、そのための体形維持を心がけています。体重計に毎日乗ることが大事ですね。僕はいつもの服を着た時の首の感じなどで、500g太ったなとか分かるんですよ。でも、時には自分を甘やかすことも必要。だから体重は1週間単位で考えます。昨日たくさん食べたから今日は控えめにとか。無理な我慢をするよりも、体が欲しているものに敏感でいたいですね。

 

取材・文/鹿住恭子

 

 

847660a683392a8f28908eb74fa5ebdc0dc67376.jpg

小泉孝太郎(こいずみ・こうたろう)さん

1978年7月10日生まれ、神奈川県出身。俳優・タレント。2002年のドラマデビュー以降、テレビ、映画などで活躍。また、リオ五輪番組(テレビ東京)ではメインキャスターを務めた。現在「よじごじDays」(テレビ東京)で金曜MCを担当。




 

421beef99778dd28725a321e848f2185f7e18d2a.jpg

「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~THIRD SEASON」

毎週金曜20:00 ~ 20:54

テレビ東京系



あらすじ
問題児が集められた通称「ゼロ係」。小早川冬彦(小泉孝太郎)はキャリア警視だが、ゼロ係で奮闘中。でも空気が読めない言動で、コンビを組む寺田寅三(松下由樹)をいつも呆れさせている…。


原作:富樫倫太郎『生活安全課0係』シリーズ(祥伝社刊)
出演:小泉孝太郎、松下由樹、安達祐実、木下隆行、戸塚純貴・平岡祐太/石丸謙二郎、加藤 茶、石坂浩二(特別出演)、片岡鶴太郎 他。

この記事は『毎日が発見』2018年8月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「趣味」のキーワード

PAGE TOP