ライオンなどの肉食動物は肉ばかり食べて栄養は偏らないのか/地球の雑学

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ライオンなどの肉食動物は肉ばかり食べて栄養は偏らないのか

健康を保つためには、バランスのよい食生活が大切だ。だがライオンなどの肉食動物は、肉ばかり食べていて大丈夫なのだろうか。野菜を食べなくてはビタミン不足になるのでは、食物繊維はとらなくていいのかなど、つい気になってしまう。

そもそも肉食動物の体は、野菜を消化できる構造にはなっていない。尖(とが)った歯は肉を食いちぎることはできても、植物をすりつぶすことには向いていないし、消化器官も短いので、もしライオンに無理に野菜を食べさせたとしても、消化されずに排泄(はいせつ)されるだけである。それでも肉食動物は、ちゃんとビタミンなどの栄養素をとっている。それは、獲物にした草食動物のおかげだ。

肉食動物が獲物にするのは、ほとんどが草食動物である。草食動物は、上部が平たい歯で草をよく噛(か)んですりつぶしてから飲み込み、長い消化器官でゆっくり時間をかけて消化している。草食動物を仕留めた肉食動物は、その肉だけではなく、内臓に残っていた草をも食べることになる。そして草食動物が途中まで消化していた草なら、肉食動物の消化器官でもその栄養を吸収できるのだ。そのためか、肉食動物は獲物を仕留めると、胃や腸、肛門といった消化器官をまず先に食べるという。

また、動物は人間と違って火を用いた料理などはしないから、肉食動物が食べるのは生肉である。生肉ならば熱に弱いビタミンも破壊されずに含まれているし、ミネラルも豊富なので、バランスよく栄養をとることになる。

肉食動物は、草食動物を食べることで間接的に植物の栄養をとっているのだ。

 

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(雑学総研/KADOKAWA)

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この記事は『人類なら知っておきたい地球の雑学』からの抜粋です。

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