キリンは1日20分!? 肉食動物より草食動物のほうが睡眠時間は短い/地球の雑学

pixta_24200102_S.jpg地球はどうやって生まれたのか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチク。本書『人類なら知っておきたい 地球の雑学』で、あなたの雑談を"スケールアップ"させませんか?

◇◇◇

前の記事「ナメクジに塩ではなく砂糖をかけるとどうなる?/地球の雑学(41)」はこちら。

 

キリンは1日20分!?

肉食動物より草食動物のほうが睡眠時間は短い

睡眠をきちんと取るのが、健康で長生きの秘訣(ひけつ)。人間なら7~8時間の睡眠がよいとされるが、そもそも動物の睡眠時間はどのくらいなのだろうか。

まず、睡眠時間が短い動物の筆頭が、キリンである。キリンはなんと、1日わずか20分ほどしか眠らない。しかも、熟睡しているのはそのうち1、2分だともいわれている。

ゾウやウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジなども、睡眠は2~3時間だけ。これら大型の草食動物は、大量の草を食べなければ必要な栄養素をとれないので、食事に長い時間がかかる。牧場で見るウマやウシがいつもモグモグやっているのは必要に迫られてのことなのだが、そのぶん睡眠時間が短くなるし、そのうえ草食動物は肉食動物に狙われるため、常に警戒していなくてはならない。少し寝ては目を覚ますというコマ切れの寝方で、しかもいつでも逃げられるよう立ったまま寝るのが普通なのだ。

これに比べ、肉食動物の睡眠時間は長い。ほかの動物に狙われる心配が少なく、食事にしている肉は高タンパク高カロリーなので、倒した獲物をガツガツ食べればおしまい。ライオンやオオカミは10~15時間も眠っているし、ペットとしておなじみのイヌは10時間、ネコは12時間ほど眠っている。

草食動物でも、巣をつくるネズミやリスは、それを安全なねぐらとして12~14時間ほど眠っている。そして長く眠る特殊な例が、コアラとナマケモノである。コアラはなんと22時間も眠っているが、これは唯一のエサであるユーカリの葉に毒が含まれているため、長い睡眠をとって自分の体内で解毒しているのだという。木にぶら下がって過ごすナマケモノも、20時間も眠っている。ナマケモノはひどく動きが鈍いのだが、動かないで木の葉にまぎれていることで、かえって敵の目から逃れられるのだという。長すぎる睡眠にも、上手に生きていくための理由があるのだ。

 

次の記事「ライオンなどの肉食動物は肉ばかり食べて栄養は偏らないのか/地球の雑学(43)」はこちら。

※「地球の雑学」その他の回はこちら

51dO13z00kL.jpg

人類なら知っておきたい 地球の雑学

(雑学総研/KADOKAWA)

眠れないほど面白い理系ウンチク212! 思わず誰かに話したくなる「理系のウンチク」を集めました。職場で家庭で、日々の「雑談」に役立つ、動植物・天体(太陽系)・人体・天気・元素・科学史など、「理系ジャンルネタ」が存分に楽しめる必読の一冊です!

この記事は『人類なら知っておきたい地球の雑学』からの抜粋です。
友だちに教える
この記事が気に入ったらいいね!しよう
毎日が発見の最新記事をお届けします。
PAGE TOP