「日本の裏側」は本当にブラジルなのか/地球の雑学

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「日本の裏側」は本当にブラジルなのか

私たちが暮らす地球は、1周約4万キロメートルにも達する巨大な球体である。ならば、自分が立っている地点から穴を掘り、地中深くどこまでもまっすぐ掘り進んでいくと、最終的には地球の裏側に到達することになる。そして、真下に向かって穴を掘り始める地点を日本に設定した場合、「たどり着く先はブラジル」という話をよく耳にする。それは、果たして本当なのだろうか。

地球上の任意の位置を正確に指し示す場合、緯度と経度が用いられる。たとえば東京は北緯35度41分・東経139度45分に位置しているが、その裏側にあたる地点は南緯35度41分・西経40度15分。この場所を地図で確認すると、ウルグアイから東に約1000キロメートル離れた大西洋の上であることがわかる。つまり、東京の裏側はブラジルではないのだ。

実際のところ、日本列島の裏側は、ほとんどが南アメリカ沖の大西洋上に位置している。例外は奄美大島や沖縄県で、たとえば那覇市から真下に向かって穴を掘っていくと、ブラジル南西部にあるパト・ブランコという町にたどり着く。

しかし、実際に穴を掘るとなると、これは難しいといわざるを得ない。地球の直径は1万2800キロメートル。この距離のトンネルを掘るとなると、大変な作業になることはいうまでもない。

さらに地球の内部は、地殻・上部マントル・下部マントル・外核・内核に分かれており、中心に行くほど温度が上昇する。その温度は地球の中心部では、なんと6000~8000℃。この灼熱(しゃくねつ)地獄に耐えられる物質は、現在のところ地球上に存在しない。地球の裏側に達する穴を掘ることは、事実上不可能といえるだろう。

 

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人類なら知っておきたい 地球の雑学

(雑学総研/KADOKAWA)

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この記事は『人類なら知っておきたい地球の雑学』からの抜粋です。
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