なぜ日本のロケットは種子島から打ち上げられるのか/地球の雑学

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なぜ日本のロケットは種子島から打ち上げられるのか

アメリカのロケット打ち上げ基地が置かれているのは南部のフロリダ州、ロシアの打ち上げ基地が置かれているのは南側にあるカザフスタン共和国(旧ソ連)、そして日本のロケット発射拠点は、日本列島の南方に位置する種子島に置かれている。いずれも南方にあるのは、決して偶然ではない。キーワードは「赤道」である。

地球上には、質量を持つ物質・エネルギーなどが互いに引き合う引力と、地球の自転によって発生する遠心力がはたらいているが、これらを合わせたものが地球の中心に向かって引っ張られる力、つまり重力となる。

重力は地球の各所で少しずつ異なっており、遠心力が少ない南極や北極に比べ、遠心力が大きい赤道付近ではより小さくなる。つまり、赤道付近からロケットを打ち上げたほうが上昇しやすいということになる。

また、多くの通信・気象衛星などは、ロケットを使い、赤道上空約3万6000キロメートルの高さを西から東へまわる静止軌道に向けて打ち上げられる。このとき、赤道の真下からロケットを発射すれば、上にまっすぐ飛ばすだけなので制御に手間はかからない。しかし、地球は球体であるため、赤道から離れた場所から打ち上げる場合、静止軌道に乗せるために多くのエネルギーが必要となる。

これらの理由から、北半球にある宇宙基地はより赤道に近い「南」に置かれているというわけだ。

ちなみに日本の場合、沖縄県からロケットを打ち上げたほうがより有利である。しかし、日本の宇宙開発機関であるNASDA(宇宙開発事業団。現・JAXA)が設置された1969年当時、沖縄県はアメリカの統治下にあったことから、宇宙基地を設置できなかった。また、東京の南南東約1000キロメートルにある小笠原諸島はこのときすでに日本に返還されていたが、本土から離れ過ぎているという理由で、候補地から除外されている。

 

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(雑学総研/KADOKAWA)

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この記事は『人類なら知っておきたい地球の雑学』からの抜粋です。

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