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地球の生物を大量絶滅させた「ビッグファイブ」とは?
今から6500万年前の白亜紀末に起きた恐竜の絶滅は、巨大隕石の落下による地球環境の急変が原因とみられている。
このとき現在のメキシコ、ユカタン半島に落下した隕石の直径は10~15キロメートルで、そのエネルギーは広島型原爆の10億倍。落下の衝撃で大気中に飛散した大量のガスや粉じんの影響によって、地表には酸性雨が降り注ぎ、さらに太陽光がさえぎられることで、急激な寒冷化が引き起こされたと考えられている。
しかし、地球の歴史を見渡してみると、生物の多くが絶滅した事件が、じつは過去5回も繰り返されている。それぞれが発生した時期は、オルドビス紀末、デボン紀後期、ペルム紀末、トリアス紀(三畳紀)末、そして白亜紀末で、これらを総称して「ビッグファイブ」と呼んでいる。
この中でも地球史最大の大量絶滅といわれているのが、今から2億4800万年前に起こったペルム紀末の大絶滅。じつに9割以上の生物が死に絶えたと推定されている。
ビッグファイブのうち、白亜紀末を除いた大量絶滅事件の原因については、さまざまな仮説が存在する。しかし、デボン紀後期を除いた三つの事件の原因として有力視されているのが、大規模な火山噴火である。
ちなみに、火山噴火といっても、火口からマグマが噴出するといった生やさしいものではない。一説によると、地球の中心部の熱によって暖められた巨大なかたまりが地表に丸ごと噴出し、すさまじい熱反応が発生したといわれている。
この大噴火によって成層圏に放出された大量のガスは、地球全域を覆うことで太陽光を反射。その結果、地球規模の寒冷化が引き起こされ、生物の大量絶滅に至ったと考えられている。
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『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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