趣味で絵を描いてみたい! でも上手に描けなくて続かない...。そんな経験はありませんか? 手軽に始められる絵を趣味にできたら毎日の楽しみが増えそうですよね。そこで、テレビ番組「プレバト!!」(MBS・TBS系)でもおなじみの画家・野村重存先生にスケッチの基礎を解説していただきました。基礎編の連載4回目は、桜がモチーフです。
【基礎編】桜
今回のお題は一本の桜の木です。
桜にもさまざまな色がありますが、概ね白っぽい明るい花ですので、濃くならないように薄く描くことがポイントです。
下絵
【下絵の使い方】
・この印刷の上をなぞるように鉛筆で描きます。はじめはHBくらいの硬さの鉛筆を使い、描き進めながら順次Bや2Bの軟らかめのものを使うとよいでしょう。
・コピーして描いていただいて構いません。
・水彩絵の具や色鉛筆で着色して楽しめます。絵の具で着色する場合はコピーすることをおすすめします。
鉛筆描きの手順
(1)満開の花枝の輪郭や花粒が単純な形にならないように、変化をつけて描きます。
(2)花の枝房ごとに影の暗さを描き、立体感を表します。
(3)木の下側はいちばん暗い影になるので、少し濃く描きます。
(4)花の合間に見え隠れする枝を描きます。黒っぽく見える枝は、少なめに描くと花が目立ちます。
鉛筆描きのお手本
完成。
全体に影の暗さを描き足して立体感を強調し、花の白っぽい明るさを引き立たせます。
着色のお手本
●着色のポイント
全体にピンク色を塗ろうとせず、花房の上側は紙の白さを塗り残し、明るさとして生かします。桜の色は濃過ぎると違う花のように見えてしまうので、薄めに塗ることがコツです。