「うちは猫と住むことを考慮した家なんです」田中要次さんにお聞きした「3匹の猫との暮らし」

動物と生活することは、大変なことも多いですが、その分より多くの幸せを感じられます。愛猫家の田中要次さん、愛犬家の浅田美代子さん、藤田朋子さんに、犬や猫との暮らしについて伺いました。

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「やっぱりうちの子がいちばんです」

添い寝がきっかけで猫のかわいさに目覚めた

猫を愛でるドラマの主演やSNSへの猫画像の投稿など、愛猫家のイメージが強い田中要次さんですが、子どもの頃は少し猫が苦手だったのだとか。

しかし、中学生のときにお兄さんが連れてきた猫と添い寝をしたのがきっかけでそのかわいさに心を奪われ、それ以来、大好きになったのだそうです。

「猫をはじめて飼ったのは20年ほど前、妻がもともと飼っていたタマが最初です。その後に、女優のとよた真帆さんが保護した子猫スズが、家族に加わりました。その子たちが他界した現在は、保護猫サイトからクマコ(黒猫)とチャイ(茶トラ)を迎え、チャイのミルクボランティアの方からサビ(キジトラ)を迎えました。

我が家の猫は三者三様、色柄も毛質も違います。クマコの被毛はしっとり、チャイは短毛なので体温が伝わりやすくてまるで赤ちゃんのよう。サビの被毛は子猫のように、ふわふわすべすべです」

田中さんは愛猫の写真集を作れないかと、真剣に考えたこともあったのだとか。

「2007年に当時のブログブームに乗り、愛猫ブログを立ち上げました。ブログをきっかけに愛猫を人気者にして、写真集を出したいと頑張っていたときもあります(笑)。どの飼い主さんもそうだと思いますが、先代も現在飼っている猫たちも、表情だけでなく性格や癖なども含めて、我が家の猫がいちばんかわいい『美猫』だと思っています」

猫との距離感はほどほどが大事

田中さんのお宅では、猫の食事は日替わりなのだとか。

「毎日同じフードだと飽きると思い、できるだけ違うものを食べさせています。以前は国産にこだわっていましたが、我が家の猫は外国産で好きなものがあるようです。ウエットタイプのフードは具材が大きいので、細かく潰してから与えるようにしています」 

田中さんによると、猫との距離感は恋愛に似ているそうです。

「猫は気まぐれなので、追い回したら嫌われます。猫の方から近寄らせる、これは恋愛の駆け引きとよく似ている気がします。猫が静かにそばに来て横になってくれたときの喜びは、たまりません。その寝姿がかわいくて、触れたり添い寝をしたりすると、しばらくは許してくれますが、そのうち立ち去られます。ほどほどの付き合いが猫に飽きられない秘訣です」

猫のいる暮らし

「猫と住むことを考慮した家です」

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かわいい猫にメロメロ
テレビや映画のキリッとした表情とは違う、やさしくて温かいまなざしが印象的。

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田中要次さんの愛猫。上からサビ(雑種 5歳/メス)、クマコ(雑種 7歳/メス)、チャイ(雑種 6歳/メス)

猫がのびのび暮らすための工夫
猫は日光浴が大好き! 窓のすぐそばにあるキャットタワーは、日向ぼっこに最適。

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高くて狭い所を好む猫にとって、ハンモックは快適な場所。時には奪い合いになることも。

「うちは猫と住むことを考慮した家なんです」田中要次さんにお聞きした「3匹の猫との暮らし」 2010_P063_05.jpg猫たちのために作ったキャットウォークの近くにある高窓は、朝日が入り過ぎるのが難点。

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取材・文/マルヤマミエコ

 

田中要次(たなか・ようじ)さん
1963年8月8日生まれ、長野県出身。映画『キル・ビル』(2003年)、ドラマ『H E R O』(01年)、『べっぴんさん』(16年)、『猫とコワモテ』(16年)、『あなたの番です』(19年)など出演作多数。『俳句さく咲く!』レギュラー。

この記事は『毎日が発見』2020年10月号に掲載の情報です。

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