幸せそうな寝顔や人間のように食卓の椅子に座って料理を眺める様子...表情豊かな三毛猫・マルちゃんはSNSで人気を集め、インスタグラムのフォロワー数は8.8万人を数えます。今回は、マルちゃんの飼い主であるmarurunaさんに、幸せな猫との暮らし、保護猫を迎え入れる思いを聞きました。
※記事中で紹介しているイベントは終了しています。
©ねこ休み展 in 仙台 / maruruna
保健所での出会い。お腹を見せて甘えたマルちゃん
マルちゃんとの生活が多くのフォロワーから共感を集めるmarurunaさん。
実は以前、飼っていた保護猫が空へ旅立ち、別れの寂しさを経験しました。
それ以来「猫を飼いたい」という気持ちに蓋をしてきましたが、一度きりの人生。
「やっぱりまた猫と暮らしたい!」と、再び保護猫を迎え入れる決意をしました。
今も日本では自治体(保健所、動物管理センターなど)に持ち込まれる猫は年間で5万3,342匹(※)。
多くの猫が新しい飼い主との出会いを求めています。
marurunaさんは「捨てられたり、人の都合で過酷な生活を経験した猫がたくさんいます。猫を飼いたいと思ったら、どうかぜひ、保護猫から運命のパートナーを探してください。あなたを必要としている子がいます」と訴えます。
(※)環境省/犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況より
対象期間2019年4月1日~2020年3月31日
©ねこ休み展 in 仙台 / maruruna
marurunaさんとマルちゃんとの出会いは保健所。
里親募集の、欠伸をしている愛らしい写真が目に留まりました。
電車、バスを乗り継ぎ会いに行ったmarurunaさん。
檻の中にいたマルちゃんは、"サイレントニャー(※)"をした後、ゴロンとお腹を見せてくれました。
健気な姿にキュンとなり、2011年11月14日、出会ったその日に連れて帰り二匹目の保護猫との暮らしが始まったのです。
(※)猫が口を開けて鳴く仕草をしているのに、人間に声が聞こえないもの。甘えるときに使う鳴き声と言われています。
ほんわかとした空気感をインスタグラムで届けたい
くっつくのが大好きな甘えっ子のマルちゃん。
どんなところが好きかmarurunaさんに聞いてみると「私がしつこくして機嫌の悪い時は、手をかじられて痛い思いもします。でも、怒っている顔もかわいい。丸ごと全部、マルちゃんが大好きです」。
marurunaさんのマルちゃんへの愛は、インスタグラムに投稿される写真を見れば一目瞭然。
マルちゃんのほんわかした雰囲気を壊さないことを心がけて撮影しているそうで、インスタグラムには羊毛フェルト作品を発表する「@chikafelt」さんが作った、本物の猫のような「てぃびマル」「てぃびてぃびマル」も登場。
マルちゃんと並んで三姉妹のような微笑ましい姿が見られます。
©ねこ休み展 in 仙台 / maruruna
マルちゃんとの生活で気を付けていることを聞いてみると、「皮膚アレルギー体質なので毛づくろいを過度にしないこと、爪で体を掻いて傷つけないようにとアンリッカラーや洋服、スカートを着させて防止しています」とmarurunaさん。
アレルギー食に切り替えて食べ残しが多くなったので、レンジで温めたり、時間を決め回数を増やしたりと、ひと手間かけて工夫をしているそうです。