2021年の新刊から不朽の名著まで、「毎日が発見」連載陣ら11人が推薦する「年末年始に読みたい良書33選」。今回は、美容・健康などの企画に度々登場される美容研究家の小林照子さんが薦める「自分を愛したくなる本3選」をご紹介します。
【前回】哲学者の岸見一郎さんが薦める年末年始に読みたい「親との関係を考えさせられる本」3選
【最初から読む】医師、作家の鎌田實さんが薦める年末年始に読みたい「生き方を見つめなおせる本」3選
小林照子さんが薦める「自分を愛したくなる本」
(1)2021年刊『皮膚はいつもあなたを守ってる 不安とストレスを軽くする「 セルフタッチ」の力』
山口創/著 草思社 1,540円(税込)
幸福感を高めるセルフタッチ
(2)2021年刊『喜ばれる人になりなさい 母が残してくれた、 たった1つの大切なこと』
永松茂久/著 すばる舎 1,540円(税込)
(3)『変装 私は三年間老人だった』
パット・ムーア/著 朝日出版社 1,430円(税込)※
※一般の書店では入手が難しいことが予想されます。ネット書店や古書店、図書館などで入手できる場合があります。
(1)山口さんの本は、皮膚の感覚を数値化、論理化しているところが興味深く、普段からいろいろ読んでいます。
この本では、幸福感を高めるセルフタッチが紹介されています。
顔や胸、おなか...どの部位を、どんな仕草でタッチしたら神経が休まるのか。
心地いいケアで自分を愛してあげてください。
(2)日本には「予祝」という言葉があります。
これは、未来のことを先に喜び、祝うことで願いを引き寄せること。
例えばお花見は本来、秋の豊作を先に祝って、願いを引き寄せる予祝行事だったそうです。
この本からは「予祝」のように、日本一になることを先に祝い、それに向かって一生懸命に努力する著者のあり方がよく感じられます。
シンプルだけどとても素敵です。
(3)エイジングをテーマにメーキャップの研究をしていた頃に出合った一冊。
若い女性が特殊メイクで老婆に変装し、3年間にわたって調査した実話です。
いま、高齢化に向けてさまざまな商品やサービスが出ていますが、大切なことはいかに心のモチベーションを保つかということ。
私も「姿勢よくいよう」「ツヤのある肌を保とう」と努力の日々です。
愛をもって皮膚に接することの大切さを感じます。
取材・文/オフィス・エム(寳田真由美)