「日本人は薄毛になりやすい」は都市伝説だった!/抜け毛予防

pixta_21042767_S.jpg抜け毛は自分とは関係ないと思い、特に気にせず生活していませんか? そんな方は要注意! 髪は抜け始める前からケアすることが重要なのです。特別なことは必要ありません。衣食住を中心とした生活習慣を根本から見直すだけで、数年後の未来の自分の髪に先行投資することができます。最新の科学的根拠をもとに知識を深め、薄毛にならないための生活を今から始めてみませんか。

抜け毛にまつわるさまざまな原因や治療法、ケアなどを薄毛治療の第一人者である岡嶋研二先生に伺います。

前の記事「白髪と薄毛の原因としくみ、どう違うの? 薄毛と白髪の関係/抜け毛予防(18)」はこちら。

 

日本人より欧米人の方が薄毛になりやすいといわれています

アデランスが調査した世界の薄毛率ランキングを見てみましょう。
1位 チェコ 
2位 スペイン
3位 ドイツ
4位 フランス
5位 イギリス
6位 アメリカ
7位 イタリア
8位 ポーランド
9位 オランダ
10位 カナダ
11位 ロシア
12位 オーストラリア
13位 メキシコ
14位 日本

生活習慣の乱れが薄毛に作用することはすでにお話ししましたが、上位にランクインされた国は、油っこい食事が多いことが共通します。肉料理がメインで、パンやパスタが主食だと、脂質や糖質の摂りすぎになってしまいます。

日本は14位とそれほど高くはないものの、アジアでは薄毛率がもっとも高い結果になりました。それだけ食生活が欧米化しているといえるのではないでしょうか。
もちろん、人種による薄毛遺伝子の影響もあるかもしれませんが、その調査結果は残念ながらありません。

 
インド人と韓国人に薄毛の人が少ない共通の理由とは?

インド人は薄毛率の低さがナンバーワンといわれます。どうしてかお分かりでしょうか?
そう、インド人はカレーが主食でスパイスをたっぷり摂るからです。
唐辛子を摂ると知覚神経が刺激されてIGF-1が増え、育毛効果を発揮することはすでにお話ししましたが、カレーに入っているサフラン、ナツメグ、ターメリックなどのスパイスも、唐辛子と同様に育毛効果を発揮することが分かっています。

韓国人は日常的にキムチを食べますね。キムチの中には唐辛子がたっぷり入っていて、さらに発酵食品なのでIGF-1を強力に増やすといわれます。韓国人は自然と薄毛になりにくい食生活を送っているのですね。

 
人種による遺伝は不明でも食生活が薄毛に影響することは間違いない

人種による薄毛遺伝子の違いを調べたわけではないので、何が原因で国ごとに薄毛率が異なるのか、明確にお伝えすることはできませんが、食生活が薄毛に与える影響が大きいことは明らかです。知覚神経を刺激する香辛料や、発酵食品を摂り続ければ、数年後には薄毛の予防や育毛効果を感じるはずです。ぜひ、試してくださいね。

 

次の記事「クセ毛と直毛、剛毛と柔毛、薄毛になりやすいタイプは?/抜け毛予防(20)」はこちら。

取材・文/荒井さやか

<教えてくれた人>
岡嶋研二(おかじま・けんじ)先生

1978年、熊本大学医学部卒業。1982年、熊本大学大学院医学研究科修了(医学博士取得)。日本学術振興会特定国派遣研究員としてウィーン大学医学部への留学、熊本大学医学部助教授、そして名古屋市立大学大学院医学研究科教授を経て、2012年4月、名古屋Kクリニックを開院。血液学を中心に研究を進め、育毛作用を有するインスリン様成長因子-1(IGF-1)を増やす新たな方法を見いだし、育毛効果を発揮する治療法の開発へと応用している。

PAGE TOP