クセ毛と直毛、剛毛と柔毛、薄毛になりやすいタイプは?/抜け毛予防

pixta_15862054_S.jpg抜け毛は自分とは関係ないと思い、特に気にせず生活していませんか? そんな方は要注意! 髪は抜け始める前からケアすることが重要なのです。特別なことは必要ありません。衣食住を中心とした生活習慣を根本から見直すだけで、数年後の未来の自分の髪に先行投資することができます。最新の科学的根拠をもとに知識を深め、薄毛にならないための生活を今から始めてみませんか。

抜け毛にまつわるさまざまな原因や治療法、ケアなどを薄毛治療の第一人者である岡嶋研二先生に伺います。

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剛毛、柔毛などの髪質は髪の成分の違いによって決まります

髪は3層構造になっています。中心がメデュラと呼ばれる柔らかいタンパク質でできたもの。真ん中がコルテックスと呼ばれ、繊維状のタンパク質でできていて髪の8~9割を占めます。一番外側はキューティクルで、固いタンパク質でできていて、うろこ状に半透明の層が重なり合ってできています。

髪の太さや強さは真ん中にあるコルテックスの水分や脂質の量によって決まります。水分や脂質が多いと柔らかい髪の毛になります。
また、髪の手触りは外側のキューティクルによって決まります。うろこ状の重なる部分が多ければ多いほどコシのある固い髪になります。トリートメントはこのキューティクルに水分を溜め込んで閉じることで、サラサラヘアを実現しているというわけです。

 
シスチンという成分が多いほど丈夫な髪になります

髪は80~90%がケラチン(タンパク質)、10~15%が水分、残りの1~6%が脂質からできています。このケラチンというのは、18種類のアミノ酸で合成された成分で、その中でも毛髪にもっとも多く含まれるのはシスチンという名前のアミノ酸です。そして、このシスチンが多ければ多いほど、丈夫でコシのある美しい髪になるといわれています。

 
髪質と薄毛に関係性はなし! 気にしなくてOKです

髪の成分は人によってさまざまなので、生まれつき剛毛の人もいれば、柔毛の人もいるでしょう。シスチンが多いほど丈夫な髪になりますが、だからといって、シスチンが少ないと薄毛になるということはありません。

薄毛の一番の原因は男性ホルモンの作用によるものです。薄毛を予防するためには、髪質を気にするより、生活習慣を改める方が近道といえるでしょう。

ただし、生まれつき剛毛だった人が、年を重ねて柔らかい髪に変化したという場合は、注意が必要です。これは、IGF-1が減少して、毛髪のコシがなくなり、細くなっている証拠です。薄毛に近づいているサインなので、予防のために、和食中心のバランスの取れた食事と唐辛子に含まれるカプサイシンや大豆に含まれるイソフラボンなどの摂取、6時間以上の質の良い睡眠を心がけてほしいですね。

 

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取材・文/荒井さやか

<教えてくれた人>
岡嶋研二(おかじま・けんじ)先生

1978年、熊本大学医学部卒業。1982年、熊本大学大学院医学研究科修了(医学博士取得)。日本学術振興会特定国派遣研究員としてウィーン大学医学部への留学、熊本大学医学部助教授、そして名古屋市立大学大学院医学研究科教授を経て、2012年4月、名古屋Kクリニックを開院。血液学を中心に研究を進め、育毛作用を有するインスリン様成長因子-1(IGF-1)を増やす新たな方法を見いだし、育毛効果を発揮する治療法の開発へと応用している。

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