カマンベールチーズやチェダーチーズなど、世界各国でさまざまな種類がつくられているチーズ。今回は、チーズに豊富に含まれている栄養素の健康効果についてご紹介。おすすめのチーズ料理とレシピも取り上げていますので、参考にしてみてくださいね。
健康にいいチーズの栄養素
昨年放送された「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)では、チーズの健康効果について学んでいきました。チーズが骨粗しょう症予防に効果的だと言われている理由や、おいしいチーズのレシピについて見ていきましょう。
チーズの栄養素について解説してくれたのは、東北大学大学院の齋藤忠夫先生。齋藤先生は、チーズのおいしさは栄養の吸収に大いに役立っている重要な要素だと語りました。チーズのうまみはグルタミン酸ナトリウムという成分によって作られているのですが、うまみが脳を刺激すると唾液や胃液を分泌。消化吸収を促進し、多くの栄養を体に取り込めます。
チーズは牛乳を約10倍に濃縮した乳製品のため、カルシウムの宝庫と呼ばれることも。食品に含まれるカルシウムは一部しか体内に吸収できないのですが、野菜に含まれるカルシウムが15%、魚が25%しか吸収出来ないのに対し、チーズは約40%のカルシウムを吸収することが可能。カルシウムは骨の形成に欠かせない栄養なので、骨粗しょう症の予防にいいという説もあるそうです。
「パルメザンチーズリゾット」のレシピ
チーズの中でもっともカルシウムが豊富なのは、イタリアを代表するチーズのひとつであるパルメザンチーズ。齋藤先生は、パルメザンチーズをおいしく食べる「パルメザンチーズリゾット」のレシピをレクチャーしてくれました。
フライパンにバターをひいたら、みじん切りの玉ねぎとベーコンを炒めていきます。炒めたものに牛乳と粉末コンソメ、しらす、ご飯をくわえたら、全体をよく混ぜながらしっかりと火を通してください。グツグツと煮立ってきたら、細かく削ったパルメザンチーズを投入。こしょうで味を整え、お皿に盛ってかつお節とパルメザンチーズをふりかけたら完成です。
スタジオで試食した今井翼さんは、「チーズと玉ねぎの甘みに対してしらすの塩気が合いますね」と絶賛。視聴者からも「チーズ大好きだから骨にいいって聞いて嬉しくなった」「めっちゃおいしそう! 早速作ってみよう」「こんなに栄養あるならもっと食べよう」と大好評。チーズは起きてすぐや空腹時に食べると吸収率がアップするので、朝食や夜食などにピッタリですよ。
文/藤江由美