有酸素運動にカマンベールチーズ? 認知症の最新予防法

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老後も元気に暮らすため、認知症の予防はしっかりしておきたいですよね。忘れても思い出せるのであれば物忘れで済みますが、自分が言ったことや約束自体を忘れてしまう人は認知症の危険なサイン。そこで今回は、最新の研究によって明らかになった認知症の予防法をご紹介します。


認知症の予防に効果的な運動

昨年放送された「林修の今でしょ! 講座」(テレビ朝日系)では、認知症の最新予防法が紹介されました。東京都健康長寿医療センター研究所の藤原佳典先生は、歩き方や食事、睡眠の仕方によって認知症のリスクが変わってくると説明しています。

最新の研究で分かったのは、正しい「有酸素運動」をすれば認知機能を改善する物質が体の中に作られるということ。その物質は"BDNF"と呼ばれ、ウォーキングなどの有酸素運動をした際に脳内で生産されます。また、筋肉の収縮によっても"BDNF"が生じると考えられ、それが脳の活性化に役立っているのではという仮説も。

番組では、認知症予防が期待できる体と頭を同時に使うエクササイズも教えてくれました。方法はステップをしながら数字を数え、3の倍数で手を叩くというもので、1日10分くらい行えば予防効果が期待できるそうです。林修さんをはじめ、スタジオにいた出演者も早速エクササイズにトライしてみたものの、意外と難しいようで何度か間違えていました。しかし藤原先生によれば、うまくできなくても脳が刺激されて認知症予防には効果があるとのこと。自宅でも簡単にできるので、手の空いた時間にトライしてみましょう。


最新研究で明らかになった認知症予防に効果的な食べ物や生活習慣

認知症は脳の異常を引き起こす原因物質が、過剰に発生するとかかってしまいます。最近の研究では、原因物質に直接作用する食べ物が発見されました。まず1つ目は"カマンベールチーズ"。チーズといえば様々な種類がありますが、実験の結果一番有効だったのが"カマンベールチーズ"でした。しかしこれはマウスの実験を基にした結果なので、どの程度効果があるかなど詳しいことは分かっていないそうです。

ビールの苦み成分であるホップにも原因物質を減らす効果が報告されています。ただこちらも研究が進められているところで、逆に飲みすぎると認知症のリスクを高めるというデータもあるので注意が必要。

食べ物だけではなく、普段の睡眠でも認知症のリスクを低くできます。脳にとってストレスは、神経細胞に負担をかける大きな原因。それは睡眠不足によるストレスも例外ではありません。毎日30分以内の昼寝をすると、睡眠不足のストレスは大きく軽減されます。睡眠は健全な生活を送るためにも大切なので、しっかりと心掛けていきたいですよね。

番組を見ていた視聴者からも「他人事ではないんだなと感じてしまった」「簡単なことから意識していこう。ストレスにならない程度で」「まだあまりピンとこないけど周りの人を含めて気にするようにしたい」といった声が。記憶力の低下は30代から徐々に始まっていきます。できることから少しずつ初めていきましょう。

文=藤江由美

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