かかとの骨がトゲに変わる!?足裏の激痛の原因と予防方法

かかとの骨がトゲに変わる!?足裏の激痛の原因と予防方法 180425_kakato_01.jpg

立ち仕事やヒールなどで、足の疲れを日常的に抱えている人が増えてきている様子。ただの疲れだと思い込んで放っておくと、激痛を伴う病気に発展してしまうかもしれません。今回は、足の痛みから分かる病気と予防法をご紹介します。


かかとの骨がトゲに変わる"骨棘"

2015年放送の『ためしてガッテン』(NHK)では、足の疲れから分かる恐ろしい病気について特集。現代人が抱える足の悩みの一つ、「骨棘」の原因と対処法が取り上げられました。

最初に登場したのは、立ち仕事でふくらはぎの張りや痛みに悩まされていた70代女性の症例。ある朝起きると足の裏がこわばったような感覚になり、数週間後には激痛に変化してしまいました。病院のレントゲンで調べると、女性の足の痛みは「骨棘」が原因。骨棘はかかとの骨が棘のように鋭くなってしまう症状で、尖った骨が神経にあたると立つこともままならない痛みに襲われます。

女性は骨を削る手術で痛みから解放されましたが、骨棘は誰がなってもおかしくない現代病。トゲは足の裏にある「足底腱膜」に過度なストレスがかかり、骨の一部が筋肉をつなぎとめようとすることで発生します。


足裏、ふくらはぎを鍛えて骨棘を予防

足底腱膜にストレスがかかるのは、ふくらはぎの筋肉が硬くなっているため。東京医療保健大学の山下和彦先生は、筋肉の硬さを確かめる簡単な方法をレクチャーしてくれました。

まずかかとを床につけた状態で肩幅に立ち、和式トイレに座るようにしゃがんでください。そのまま5秒間、その姿勢をキープすることが出来たら問題ない証拠。お尻をついたり後ろに転がってしまったら、ふくらはぎの筋肉が硬いということになります。

チェックを行った視聴者からは、「そもそもかかとをつけたまましゃがめなかった」「5秒間ってのが意外とキツイ」「こんな簡単なことができないと思わなかった...」と苦戦する人が続出。多くの人が「かかとを床につけたまま」という段階で躓いていました。

骨棘を予防するためには、ふくらはぎと足裏の筋力を衰えさせないことが重要。昔の日本人は和式トイレや下駄、草履などを使用していましたが、現代の日本人はそれらを使う機会が減ったため全体的に足の筋肉が弱くなっているそうです。日ごろから足やふくらはぎの筋肉を鍛えて、疲れ知らずな足腰でいたいですね。

文=藤江由美


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