「口内炎」が2週間以上治らない...。口腔がんの疑いも

pixta_24872599_S.jpg加齢によって唾液の分泌量や体の免疫力が低下してしまうことによって、増えてしまう口内炎。防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。また、口内炎だと思って放置しておいたら重大な病気だったということも。どういうことに注意すればいいのでしょうか。中高年の口内炎について、鶴見大学歯学部附属病院口腔機能診療科准教授の中川洋一先生にお話しをお聞きしました。

前の記事「加齢によって増加する! 「口内炎」の種類をチェックしましょう(1)」はこちら。

 
口内炎を防ぐには

加齢とともに唾液の分泌量や免疫力が低下するので、口内の乾燥と義歯への対処をすることが基本になります。うがいや保湿スプレーで口内を潤す、保湿ジェルで粘膜を保護する、マウスピースで口蓋(口内の上側)から分泌される唾液の蒸発を抑えるなどの方法があります。義歯はカンジダが付着しやすい材質なので、毎日きちんと洗浄し、合わない場合は調整します。

 

口腔がんを見逃さないで!

初期の口腔がんはアフタ性口内炎と見た目が似ているので、よく観察することが重要です。また、口の中の粘膜が厚く白くなる白板症(はくばんしょう)は、全てががん化しないものの、赤色が混在する場合は悪性との関連性が高いといわれます。2週間たっても改善しない、特徴的な症状がある場合は、すぐに口腔外科、耳鼻咽喉科、歯科などを受診してください。「命の源」である食べ物は口から入ります。「口の健康」は全身の健康につながります。普段の口腔ケアの重要性をきちんと理解して、実践したいものです。


口内炎を防ぐには

  • 口内の潤いを保つ
  • ストレスをためない
  • 疲労をためない
  • 口内を清潔に保つ
  • 義歯などの不具合を調整して、口内を傷つけないようにする

 

こんなときは口腔がん?

□2週間以上治らない
□表面がでこぼこしている
□赤い部分と白い部分が混在している
□病変部と正常部の境界が不明瞭
□潰瘍部が硬い

  

取材・文/古谷玲子(デコ)

<教えてくれた人>
中川洋一(なかがわ・よういち) 先生

鶴見大学歯学部附属病院口腔機能診療科准教授。1980年鶴見大学歯学部卒業。同大学附属病院専門外来(現口腔機能診療科)。日本口腔外科学会認定口腔外科専門医・指導医。『チェアサイド・介護で役立つ口腔粘膜疾患アトラス』(クインテッセンス出版)著。

この記事は『毎日が発見』2018年4月号に掲載の情報です。

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