ふと鏡を見たら、「まぶたや目の下がたるんでいる」「くまが濃くなって疲れて見える」などでがっかりしたという経験はありませんか? 目の周りにたるみやくまができると、実際の年齢に関係なく、老けた印象を与えてしまいます。そこで、皮膚科医で「ウォブ クリニック中目黒」総院長の髙瀬聡子先生に、目元やまぶたのたるみやくまの正しい対処法を教えていただきました。
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基本の目元ケアを見直して、トラブル知らずに
顔の中で最も皮膚が薄い目元は、乾燥しやすく、トラブルが起こりやすいパーツ。紫外線や乾燥、大気汚染などの環境的な要因のほか、目元を頻繁にこすったり、アイメイクによる刺激など、さまざまなダメージを受けています。それだけに、日頃から丁寧にお手入れを行うことが、若々しい目元を保ついちばんの秘訣です。そこで、押さえておきたい目元ケアのポイントを髙瀬先生にお伺いしました。
【目の周りのお手入れのポイント】
(1) 目元ケアには保湿が第一!
目元のケアでは、基本的に目元を乾燥させないことが大原則です。保湿をしっかりすることで、乾燥によるトラブルの予防にもなります。クレンジングや洗顔の後は必ず、化粧水や美容液で肌を整えましょう。化粧水は、角質に水分を届けて弾力をもたらします。水分保持力が高いセラミド入り、水分を保持するヒアルロン酸入りなど、自分の肌質やお悩みに合わせて使いましょう。特に、乾燥肌の人は念入りな保湿を心がけましょう。
(2) 紫外線対策を忘れずに!
肌にさまざまなダメージを与える紫外線は、老化の原因にもなります。特に、4月から8月にかけては、紫外線の量が増えるので、UVケアはこまめに行いましょう。紫外線は、一年を通じて降り注いでおり、曇りの日や日陰でも、また屋内へも届きますので、365日、UVケアをお忘れなく。メイクの際は、UVケア→下地→ファンデーションと重ねると効果的です。
(3) お手入れの際は、肌を動かさない!
メイクを落とすときに強い力でこすったり、強くマッサージをしてこすったりすると、真皮が壊れてしまい、たるみの原因になります。肌に触れるときは、肌の表面を動かさないように、優しくなでるように行いましょう。
(4) パソコンやスマホによる眼精疲労
パソコンやスマホを見過ぎることで、目は酷使されます。目が酷使されて疲れると、視力が下がったり、ドライアイになったりしがちですが、実はシワやたるみなどの美容面でのトラブルも起こりやすくなります。時にはデジタル機器から離れる時間をつくり、適度に目を休ませるよう意識しましょう。
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取材・文/笑(寳田真由美)
髙瀬聡子(たかせ・あきこ)先生
皮膚科医。東京・中目黒にある美容皮膚科クリニック「ウォブ クリニック中目黒」総院長。「高機能・高実感」と「ラグジュアリー・クオリティ」を同時に叶える化粧品「アンプルール」を研究開発。著書に『気になるパーツのスキンケア 2週間速効メソッド』(宝島社)など。雑誌、テレビ出演などさまざまな分野で活躍中。